すっかり仲良くなった花奈に「鹿児島のママになってあげる」と告げた花。ゆり子は、口では「よかったね」と言っていたものの、その夜、舜の部屋のゴミ箱に捨てられていた花のものらしき長い髪の毛を手に取ると、「花さん、きれいな人だったね。月夜に咲く月下美人みたいに」と、瞬きもせず独り言をつぶやいた。
そして、シャワーを浴びている舜に抱きつき、不安な気持ちをどこかへ追いやるように、舜と唇を重ねた。
“月下美人”の花言葉の一つに「艶やかな美人」があるが、西洋には「危険な快楽」という花言葉もあるとされる。妻の鋭い勘が働いたのか、ゾクッとさせる場面だった。
だが、第2話の不穏な展開はそれだけで終わらなかった。ゆり子と花奈が東京に帰ったラスト、舜のアパートを花が訪れたのだ。「来ちゃった」と満面の笑みを見せる花の手には、トンカツがあった。
ゆり子が鹿児島にやって来たときも「来ちゃった」と言っており、コピーのような展開で、初恋の人vs最愛の妻の開幕を感じさせた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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