コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、“人の優しさ”をテーマに描いた漫画『仕事後の疲れてる時はよりいっそう人の優しさが染み渡る』をピックアップ。
作者である漫画家の人間まおさんが、2023月7月12日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、6500件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事では人間まおさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
ある日の夜、頬がこけてクマができるほど疲れている女性は、灯りがついている個人経営の居酒屋に入店した。まだ営業中かと思っていたものの、店主から“ラストオーダーは終わった”と告げられる。「あぁ…そうですか」と弱々しい表情で答えると、店主は彼女の疲れた様子を心配する。
“仕事が忙しく今日はまだ何も食べていない”ということを告げた女性。すると店主は、「そりゃ大変だ!」と焦った様子で厨房に走り、女性の前にいくつもの料理を出し始める。「ほら、残りもんになるけど好きなだけ食べな」と伝えてくれたものの、女性はラストオーダーが終わっているのに申し訳のない気持ちになっていた。そんな女性に店主がかけた言葉は、非常に温かいものだった―――。
本作を読んだ読者からは「泣けるほど良い話」「こんな店行ってみたい…」「現代も捨てたもんじゃないなって感動した」「真心店主に幸あれ」「こうゆう優しい人がいると、また明日から頑張れますよね」など、人の温かさに感動する声が上がっていた。
また、本作を通して“昔の出来事”を思い出した人もいるようで、「たこ焼き屋でバイトしてたときに、同じようにフラフラで疲れたOLさんがいて、その方に賄い用のおにぎりとたこ焼きを振る舞いました。あのお姉さん元気かなー」というエピソードも寄せられている。
――『仕事後の疲れてる時はよりいっそう人の優しさが染み渡る』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
友人の話を聞いて、お店の人の優しさにキュンとしたので描きました。
――本作では、店主の優しいセリフが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
店主のイメージは、「きっと下町育ちで人間味溢れるような人なんだろうな」と私の想像で描いたので、そこに注目して欲しいです。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
お気に入りは店主のセリフです。自分の好物まであげる優しさが最高に好きです。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
友人やフォロワーさんから聞いた話が多いです。あとは日常で自分の心が動いた瞬間(喜び、感動、怒り、疑問)を描いています。
――人間まおさんの作品は、共感や感動、怒りなど、読者の感情を動かすようなストーリーやキャラの言動が魅力的に感じます。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
“とにかく読みやすく、わかりやすい”にこだわって描いています。セリフは日常で自分の心が動いた瞬間などをメモしておいて、漫画に落とし込むようにしています。
――今後の展望や目標をお教えください。
現在『あげおとティム』というキャラクターの漫画を描いおり、2024年4月より「おはスタ」でのアニメ化が決定しました。今後はこのキャラクターがどんどん世の中に広まっていくような活動を中心に展開していきます。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
漫画を読んでくださりありがとうございます。絵は下手ですが、人の心を動かす作品を作りたいと毎日漫画をアップしております。連載シリーズから日常エッセイまで幅広いジャンルを描いていますので、お時間のある時に読んで頂けると嬉しいです。
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