アメリカのシアトル州にある大病院を舞台に、個性的なドクターたちが、恋や仕事に奔走する姿を描いた医療系ヒューマンドラマ「グレイズ・アナトミー」。現在アメリカでは、シーズン19まで放送済み。ドラマスタートから19年がたった今でも安定した人気を誇る超ロングラン作品だ。そんなドラマシリーズの主人公メレディス・グレイを長年演じてきたのが女優のエレン・ポンピオ。シーズン1から“座長”としてこの作品を守り続け、ついにシーズン19でドラマ卒業を迎える彼女の魅力を紹介する。(以下、過去シリーズ含めネタバレがあります)
エージェントからのスカウトをきっかけにハリウッド女優の仲間入りをしたエレン。今でこそ“グレアナ”のメレディスの印象がとても強いが、同ドラマシリーズに出演する前は、ジェイク・ギレンホールが主演の映画「ムーンライト・マイル」やレオナルド・ディカプリオ主演の映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」(どちらも2002年)などに出演し、当時まだ若手俳優だった彼らと共に着々とキャリアを積み上げていった。また、同時期にはこちらも人気ドラマシリーズである「フレンズ」の第10シリーズに出演するなど、さまざまな作品に登場してきた。
そんな彼女は2005年からドラマシリーズ「グレイズ・アナトミー」の主人公・メレディスに抜てきされ、当時36歳だったエレンは“医師”としてのキャリアをスタートさせた。
エレンが演じるメレディスは、ドラマがスタートした当初は医師のインターン生として同期のクリスティーナ(サンドラ・オー)らと、過酷な医療現場で寝る暇もないような目まぐるしい医師生活を送っていた。インターン時代から何かと“お騒がせヒロイン”なメレディスだったが、努力の甲斐もあり今ではすっかりベテラン医師として病院を支えている。
そんな彼女といえば、仕事だけではなく恋にも全力投球する姿がこのドラマでは多く描かれている。数ある恋騒ぎの中でも優秀な脳外科医で最愛の夫・デレク(パトリック・デンプシー)とのエピソードは欠かせないだろう。
出会った当時は、インターン生と先輩医師の関係であり、後にデレクには妻のアディソン(ケイト・ウォルシュ)がいたことを知り、序盤は不倫関係にあった2人だが、愛を育み無事にシーズン6で結婚することに。その後、シーズン8の最後には衝撃的な飛行機事故に巻き込まれ、大切な仲間を失ってつらい傷を負うなど、波乱万丈な人生をともに歩んできた2人だったが、シーズン11の最終話に彼を襲った不慮の事故でデレクは帰らぬ人となってしまう。あまりにもつらい別れに、“メレディス&デレク”ロスの声も多く寄せられたという。
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