加藤が所属するNEWSは、現在20周年記念ツアー「20th Anniversary LIVE 2023 NEWS EXPO」の真っ最中。ファンからの本作に関する反響について聞かれると、加藤は「もちろん届いております。すごく次作を期待されていたのだなというのが、実感としてあります。NEWSは今ツアー中なんですけど、ライブでうちわではなく『小説現代』を振っている人が何人かいて、すごい光景だなと。『買ったよ』ということで(笑)。そういう方もたくさんいらっしゃいますし、『なれのはて』のうちわを持っている方もいますし、『発売前重版』といううちわもありまして。ファンの方はすごく喜んでくれているんだなと思います」とライブ会場でも、ファンに届いていることを実感したという。
そして、最後に累計25万部を突破した前作「オルタネート」が「第164回 直木賞」候補になったこともあり、あらためて今作で受賞を狙っているかという質問には「とんでもない質問をしますね」と笑いつつ、「文学賞のことはなるべく考えないようにしています。そういった機会はあればありがたいことですけど。前回『直木賞』候補にしていただき、あらゆる先生方の選評であったり、言葉に勇気づけられてこの作品に至ったのは間違いないので、本当に感謝しています。一番大事なのは作品として、とにかく面白いものを書くという気持ちでここに臨んできたので、書店に並んでも恥じぬ作品になったかなと思っています」と力強く、締めくくった。
◆取材・文・撮影=ブルータス・シーダ(STABLENT LLC)
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