怪しい霊能者が動き出す…連続猟奇殺人事件における被害者の共通点も判明<プレイ・フォー・ブラッド>

2023/10/26 17:30 配信

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「プレイ・フォー・ブラッド」第3話より(C)2022 Pray for Blood Holdings, LLC

オンライン動画配信サービス「Hulu」にて、9月26日より独占配信が開始したHuluプレミア「プレイ・フォー・ブラッド」。第3話では、事件と文明のさらなる関連性が描かれた。本記事では、考察を踏まえながら第3話を振り返る。(以下、ネタバレを含みます)

「プレイ・フォー・ブラッド」とは


本作は、国際エミー賞受賞プロデューサーが手掛けるメキシコ発のクライムサスペンス。古代アステカ文明の“生贄の儀式”が現代のメキシコシティで再現される、という設定のドラマだ。物語では、タブロイド紙の記者が警部補や人類学者と手を組み、奇妙な連続殺人犯を追って、徐々に真相を明らかにしていく――。

キャストには、普段はメキシコの有名歌手として活躍中のアーロン・ディアスが、事件を独自取材する新聞記者のカサソラ役を担当する。

その他にも、事件の真相を追う警部補のモンドラゴン役にはアナ・ブレンダ・コントレラスが、そして古代アステカ文明に詳しい博物館の学芸員エリサ役にはヨシラ・エスカレガが抜擢。それぞれ迫真の演技で、事件の真相を追い求める。

謎の“霊能者”が不可解な行動をとる…


博物館の学芸員として働くエリサは、いつものように朝の儀式を済ませ出勤した。すると鍵をかけたはずの自宅に、作中に何度も登場する“怪しい儀式を行う女性”が入って来て、エリサのブラシから髪の毛を抜き取る。その後も次々と部屋の中を物色し、去って行った。

何も知らないエリサは仕事を終えると、差し入れを持って例の怪しい女性のもとへ訪ねる。彼女はスサーナのために手作りの祭壇を作っていた。そんな中、エリサは彼女の名刺を見つけ、初めて彼女が“霊能者”であることを知る。その名刺には「千里眼の魔術師 30年の実績」と書かれていた。

その後エリサが帰宅すると、家の様子がおかしいことに気付く。なんと飾っていた鉢植えの中に数匹の芋虫がいたのだ。他にも部屋の植物が枯れていたりしたため、エリサは“スサーナ(亡くなった乳母)からのメッセージなのではないか”と考える。

そこでエリサは霊能者の自宅を訪問し、スサーナとの会話を希望する。儀式が始まると、霊能者を通してエリサの前にスサーナが現れる。そして霊能者はスサーナに成り代わり、「私は死んでいないわ、ここにいる」とエリサに語りかけた――。

また同話では、2話のラストに登場した司祭がエリサの元を訪ねてくる。神父はスペイン侵略前の生贄に使われたナイフが教会の祭壇に置いてあったことを伝えると、そのナイフを手渡し、すぐに去って行く。その後司祭が自宅に戻ると、事件の第4の被害者になってしまうのだった。