コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、珠奈ににこさんの漫画「地元から【出れなかった】話」だ。
作者である珠奈ににこさんが10月13日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、5000件を超える「いいね」が寄せられ、Twitter上では「リアルすぎる」「こんな世界もあるのか…」「まさにこの状況」「自分の話かと思った」「辛さがわかる」などの反響の声が多数寄せられている。この記事では珠奈ににこさんにインタビューを行い、創作の背景やこだわりについてを語ってもらった。
九州家系で育った母の元に生まれた「私」は、幼少期から母に結婚についての話を持ち出されることが多かった。母から押し付けられる価値観にうんざりしていた「私」が高校生になったある日、家から出るチャンスが訪れる。先生から県外の大学進学を進められたのだ。しかし、母は「県外の大学に行ったら、県外の人と結婚するからダメ!」猛反対。結局結婚というワードと母に縛られ、県内の大学に進学。だが、母からの束縛はとどまることを知らず…。
――「地元から【出れなかった】話」のお話を描こうと思ったきっかけや理由があればお聞かせください。
以前「実家で暮らせていいね〜」と言われたことがあり、実家から出られない人は出られない苦悩があるのよ! と発信したかったのがきっかけです。
――「リアルすぎる」「こんな世界もあるのか…」と話題の本作ですが、こだわった点などがあればお聞かせください。
エッセイなのでウソを描かないようにしました。リアルと言ってもらえてうれしかったです。
――本作の中で、特に思い入れのあるシーンやセリフがあればお聞かせください。
地味なシーンなのですが、母の両親(私の祖父母)から冷たくあしらわれ悲しんでいるシーンです。母もまた地元に縛られた人であったことを描きたかったです。
――普段作品のネタ(ストーリー)はどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
自分の過去の出来事や病気で苦しんだことをなるべくストレートに描くようにしています。
――珠奈ににこさんの今後の展望や目標をお聞かせください。
同じ境遇の方がたくさんいらっしゃることを知り、少しでも多くの方に漫画が届くようにがんばりたいです!
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