コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、吉本興業でお笑い芸人としても活躍されている畠山達也さんがX(旧Twitter)に投稿した『めんどくさすぎるM』をピックアップ。
作者の畠山達也さんが5月12日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ反響を呼び、3.8万以上の「いいね」が寄せられ話題を集めている。この記事では、畠山達也さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
家のベルが鳴り扉を開けると、そこには男が呼んだ出張SMの女性がいた。しかし女性は呼ばれて来たのに、男は「女王様が呼ばれてくるべきじゃない…」と言い放ったのだ。Mの男にとって、呼ばれてくるような女性は”偽物”のSなようだ。男は「貴方じゃ私は鳴けない」と言い、女性を返してしまうのであった。
めんどくさすぎるMの男の行動が描かれた本作。X(旧Twitter)では、「真理をついているかも」「私はまだまだMになりきれてなかった…」などの多くの反響が多く寄せられた。また、ここで登場する女性はどう振舞えば良かったのかについて、多くのコメントが寄せられ盛り上がりを見せている。
――「めんどくさすぎるM」を創作したきっかけや理由がありましたらお教えください。
セクシービデオで『M男くんの家に行く!』みたいなのがありまして…「こっちから足を使って家行って責めるのは本当のSなのだろうか…」「来てもらって責めてもらってそれは本当のM男くんなのだろうか…」と思ったのがキッカケです。
あともともとSとMだとMの方がわがままでめんどくさい気がすると思ってたのもキッカケだと思います。それをデリバリーで嬢王様を呼んで帰らすという内容にしました。
このマンガをきっかけに僕自身色々考えましたが、このキャラのように帰すのではなく「私のような豚のためにご足労頂きましてありがとうございます。豚小屋ですので靴のままお入りください」と招き入れる方が正しいと思うのですが…。全国のMに話を聞きたいです。
――「めんどくさすぎるM」の中で気に入っているシーンやセリフがありましたら、理由と共にお教えください。
「貴女じゃ私は鳴けない」というセリフです。しばらくオチに悩んでいてこの漫画を描けなかったのですが、このセリフが浮び完成できました。言い回しがダル過ぎて気に入ったセリフになりました。
――畠山達也さんの作品は、常人では思い浮かばないような面白いストーリーが特徴ですが、どこから着想をえているのでしょうか。
恐れ多いお言葉ありがとうございます…。
ただただ机に向かって考えてます。めんどくさすぎるMのキッカケとなった「家来てもらうのは本当のMなのか…」みたいな疑問などが浮かぶまでただただ机に向かい、家の中をぐるぐると歩いています。もうほんと…浮かぶまでただただ…みたいな感じです。
――芸人と漫画家の二足の草鞋で活躍されている畠山達也さんですが、 漫画を描く中で芸人さんの活動に活きたこと、また芸人さんの活動の中で漫画を描くことに活きたことがありましたらお教えください。
芸人の活動で活きたことは昔よりは多少絵が描ける様になったのでフリップネタのイラストなどに活きていると思います。
漫画の内容に活きた事はネタをずっと書いて来たことだと思います。そこそこの芸歴なので…。
またこれは質問への答えではないかも知れませんが、ネタでは人数的に「これもう1人必要だぞ…」とか舞台で表現するのが難しい設定などが漫画だと描ければなんでも出来るので、ネタで出来なかった事を漫画で表現できるのが楽しいです。
―― 畠山達也さんの今後の展望や目標をお教えください。
芸人としてはずっと劇場でネタをしていき、賞レースで結果を残したいです。
漫画家としては単行本を出したいです。100万部とか売れちゃったりして…もう……お金持ちになりたいです…。
あと今の一番の目標は、お金を稼いで今住んでいる壁が激薄のアパートから引っ越すことです。
(おばあちゃんが隣で一人暮らししてるのですが、同じ空間にいても聞き取りにくいとされているおばあちゃんのヒソヒソ声が聞こえるくらい檄薄なので…)
――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。
いつも私の漫画を読んでくださって、いいねやリツイート、コメントをして頂きありがとうございます。舞台と違って生の反応がないので本当に励みになっております。今後とも楽しんでいただけるよう精進して参ります。
また、コミックシーモアにて先輩のクロスバー直撃前野さんが原作、僕が作画を担当している『カスミの地味な未確認生物的返済生活』というタイトルのマンガの連載がスタートします。ゴリゴリのギャグ漫画です!早くみなさまに読んで欲しくてワクワクしております。よろしければこちらも読んで頂けたら嬉しいです。
最後になりますが、自分から呼んでおいて帰すようなMにだけはならないで下さい。
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