延人を殺した直後にマンションにやって来た歌仙は驚きつつも「零花ちゃんのためにしたことでしょ?だったらお父さんとお母さんで何とかしなきゃじゃない?」と、延人が元カノの身元をバレにくいように細工して山中に埋めたように、バレないようになんとかしようと提案。哲雄は埋めると決めた。
その過激さゆえ、原作ファンからは実写化は難しいのではという声が上がっていた本作。実際、久しぶりに娘に会うことを喜ぶちょっとコミカルさのあった冒頭から殺人犯となるまで、スピーディーで衝撃の連続だった。
続いて放送された第2話では、半グレ集団の中心核である窪(音尾琢真)が目的を果たす前に延人が暴走するのを止めるため、恭一(高橋恭平)が零花のマンションへ忍び込んだ。歌仙が大学から帰ってきた零花を自宅に連れ帰っていたが、バスルームに隠した延人の遺体を解体しようとしていた哲雄は鉢合わせ。
その場を出張お掃除のスタッフに扮(ふん)してやり過ごすことができたものの、延人の父親・麻取義辰(吉田栄作)は窪や恭一らが恐れる半グレ集団の重要人物で、息子に対して異常ともいえる執着を持つ男。窪らは懸命に延人の行方を捜すことに。
一方、歌仙は、推理小説を読むことと書くことが趣味の哲雄がその知識を生かした解体をするための道具を買い込み、零花のマンションに戻るが、零花が心配な哲雄は歌仙を家に帰した。そして哲雄は1人、解体を進めるが、すべて処理することはできず、骨と肉の一部を持ち帰る。
「これが見つかったら人生が終わる…」とおびえもあるが、愛する歌仙と零花を怪しい男たちから守るために「まだ捕まるわけにはいかない」と強く思うのだった。
そして、推理小説のネタで難局を乗り越えようとする哲雄と、延人が現われないか監視する恭一らとの攻防が始まった。
深夜帯の放送にも関わらずタイトルがトレンド入り。SNSには「主人公夫婦の配役ぴったり」「蔵之介さん多江さんがさすが」「蔵之介さんの演技が真に迫っててずっとぞわぞわドキドキするなぁ」「吉田栄作の狂気の演技がすごい」など俳優陣への称賛のほか、「テンポ良くて実写版最高!」「話がスピーディーでおもしろい」「コミカルなところもあって観やすかった」など、ハードさとコミカルさがちょうどよく絡み合った物語への反響も寄せられた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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