小田井涼平が全国を旅し、その土地の人々や文化に触れる「一度は行きたい極上宿 小田井涼平のあい旅」(毎週木曜 夜8:00-9:00、BSJapanext〈263ch〉)。10月19日放送回の舞台は、京都府京都市。“観光地のメッカ”である古都の料理は、小田井をして「犯罪級の美味さ」と言わしめるインパクトを残していた。
まず小田井が辿り着いたのは、清水寺から徒歩3分の「レンタル着物岡本」だ。古典柄からいま風のものまで、1000着以上の品揃えを誇る同店。プロの手による着付けやヘアセットまで、京都の街に相応しい衣装へ変身できる。
小田井は紺色の着物と、麻の葉と流水紋のリバーシブルの角帯をチョイス。敷地内の中庭に出ると「(今の)気持ちは『そうだ、京都に行こう』」と空を見上げて呟いた。
そのまま三年坂に辿り着いた小田井。勾配が急な階段を景色を楽しみながら降りると、制服姿の修学旅行生たちとすれ違う。両脇にはレトロな喫茶店を模したパーラー、冷やしきゅうりを販売する店などが並ぶ。
そのなかでも小田井の興味を引いたのは、1837年創業の瓢箪(ひょうたん)屋。もともと三年坂の由来は、「ここで転ぶと三年のうちに死ぬ」という不吉な言い伝えからくるもので、抜けた魂を瓢箪が戻してくれるということから、この周辺にはいくつもの瓢箪屋が軒を連ねたらしい。大小さまざまな瓢箪がぶら下がった店内を見た小田井は、本物の金箔を貼った見事な金瓢箪を購入した。
次に戸を開けたのは、京都名物の地酒とクラフトビールをメインに提供している「利き酒処336」。古民家をリノベーションした、古さと新しさが同居する店内で、小田井は京都の天然水とカラメル麦芽を使った琥珀色のビールを味わい、「ええっ!不思議!」と、麦の苦味と独特の甘味がきいた旨味に唸った。
この日の極上宿は、ミシュランガイド三ツ星旅館に認定された「NAZUNA京都二条城」。築77年の古民家を改装した宿で、部屋は5室のみという贅沢仕様だ。館内は随所にお茶文化を感じさせる作りとなっており、ロビーのすぐそばには本格的な茶室、純和風な中庭には野点をイメージしたスペースも。
小田井が宿泊する部屋の名前は“焙じ茶”。古風な調度品とモダンなインテリアが共存する和風の空間には、茶香炉によって仄かにお茶の香りが漂う。日本人の心をリラックスさせるアイデアがふんだんに取り入れられている。
同宿は全室に露天風呂または半露天風呂が備わっており、小田井が案内された部屋は露天風呂タイプ。さらにユニークなおもてなしとして、お風呂にはお茶の香りをたっぷり楽しむことができる“お茶袋”が。京都の石畳の上を歩き通しだった小田井は、しばし都会の喧騒を忘れ、ゆっくりと旅の疲れを湯の中に溶かした。
湯で汚れを落としたら、次に待っているのは極上のディナー。さっそく出てきたのは、タレや塩ではなく、柚子胡椒で楽しむ鴨ロースの炭火焼きだ。小田井は鴨肉を口にすると驚いた表情で、「旨味がしっかり出てるので、柚子胡椒がきちんとアクセントになってる」と大満足のようす。
箸休めの京野菜を使ったピクルスと漬物を日本酒とともに堪能したあとは、メインのすき焼きへ。お肉はたっぷりとサシが入ったA4国産和牛で、大きさは小田井の顔ほどもある。仲居が丁寧に調理した肉を食べた小田井は、あまりの美味さに無言のまま中居さんの肩を軽く
ポンポン…。「犯罪級の美味さですね!」「お刺身のトロを食べている時の食感に近いものがある」とあまりの柔らかさと儚さに、何度も頭を振って感動を表す。
この日、料理と見事なマリアージュを展開した日本酒は“まねきつね”。繊細な味わいの前菜や野菜類、濃い味の肉料理まで、全ての品にぴったりハマる味わいと喉越しを、小田井は顔を赤らめながら何度も絶賛した。
この日はミニサイズの金瓢箪を購入した小田井だが、実は自宅では総額約2000万円ものフィギュアを収集している。しかも「多すぎて家に置けない」という理由から、トランクルームを3つ借りているらしい。
もちろん鍵付きのセキュリティばっちりという堅牢な作りで、「スター・ウォーズ」の2万8000円もする貴重なフィギュアなどが並んでいるそうだ。これには妻のLiLiCoも呆れたようすだったが、旅先で何かにつけてお土産を買ってくるのは“旅好きあるある”でもある。
過去にはコレクションの多さにLiLiCoから詰められていた小田井だが、そこは芯からの旅好き。今後はどんなお土産をチョイスするのか、という点にも注目しながら旅のようすを見守りたい。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)