JYPエンターテインメントとソニーミュージックによる日韓合同オーディション・プロジェクト「Nizi Project Season 2」が韓国合宿に突入し、「Part 2」となってリスタート。日本合宿を通過した12名の参加者がデビューを目指し、韓国でさらに厳しくなるミッションに臨む。まずは個人レベルテストが始まったが、日本合宿の時と比べて驚くべき成長を見せる参加者が続々。「Part 2 第1話」で披露されたユウキ、ハル、ユウのパフォーマンスを考察と共に振り返る。
日本合宿から3ヶ月-日本在住の参加者たちが韓国にやって来た。そんな彼らを、JYP練習生の6人と一足先に来ていたケンが、手描きのウェルカムボードを持って仁川空港でお出迎え。お互いに久々の再会を喜び合った。
日本合宿では個人の評価が中心だったが、これからは1つのチームを作る為の評価に変わる。グループの中で、どれだけ個性や特徴を見せられるかがポイントだ。J.Y. Parkは、「チームにとってプラスとなる、明確な“何か”が必要」と語る。そして、審査の基準が「可能性と素質」から「実力重視」に変わる。
韓国合宿中に4つのミッションが課されるが、3回のレベルテストのうち、最下位である12位に2回なってしまったら、その時点で脱落が決まる厳しいルール。だが、「実力だけで評価するわけではない」と言うJ.Y. Park。実力と同じぐらい大切なのは、態度と心構え。彼が常に掲げる「真実、誠実、謙虚」が重要視される。「どれだけ優れた実力があっても、チームのプラスにならなかったり、チームの成長の妨げになる何かがありそうだ、と感じた人物は選べない」と、彼は信念を語った。
真実:カメラがある、無いにかかわらず、言葉と行動に一貫性を持つ。カメラが無い所でも、してはいけない言動はしない。
誠実:1日だけ、1週間だけ徹夜で努力して、それ以外は休む、というような焦った、偏った事をせず、規則的な生活をしながらコツコツと努力をする。
謙虚:自分には厳しく、他人には優しく接する。うわべだけの謙虚ではなく、常に自分の足りない点を直視し、周りの人に対しては短所を指摘するのではなく、感謝する。
JYPのアーティストになる為には、このように人として大切な事も求められるのだ。
韓国での最初のミッションは、個人レベルテスト。日本合宿後から当日まで、どれだけ成長できたかをJ.Y. Parkに見せなければならない。トップバッターは、日本合宿2位のユウキ。彼が選んだ曲は、JYPの大先輩・2PMの大ヒット曲「10 out of 10」。この楽曲は、顔もスタイルも10点満点の女性に夢中になってしまった男性の気持ちを歌っていて、まだ幼いユウキが歌の世界観を表現しきれるのか、また、ユウキが2PMの力強いイメージとは真逆である事を心配するJ.Y. Park。
実際、練習では力強さを意識するあまり、常にダンスに力が入ってしまい、指導するトレーナーから「ダサい」と言われてしまう。歌の面でも「歌い方が違うのだから、マネをしても2PMのような雰囲気は出せない」と指摘が…。練習するほどに課題が増え、彼は自分を見失いかけていた。悩むユウキに、ソウダイが「大丈夫?」と声をかけ、ユウキは自分の練習動画を彼に見せながら相談。ソウダイは「2PMにならないといけない、と思わないで、そのままいつものユウキを出せるようにすればいい」とアドバイスした。
ユウキも「まずは自分の魅力を見せる事が大事」と気づき、原曲や2PMのイメージにとらわれず彼の長所である元気な姿を前面に出したパフォーマンスで勝負する事を決意し、15歳(テスト当時)のユウキらしいピュアでキュートな元気いっぱいのパフォーマンスを見せた。
満足そうな笑顔で拍手をしたJ.Y. Parkは、「まず一番印象に残ったのはダンス」と言い、彼の弱点だったキレの悪さとパワー不足が原因で崩れるダンスのラインが、今回改善された事を称賛した。そして、激しいダンスでも呼吸をコントロールして、声が細くなったり不安定にならずに歌えていた、と、歌唱力が上がった事も評価した。
唯一惜しかったのは、トップバッターな上に久々のステージで緊張したせいで、歌やダンスにプラスアルファが無かった点。決められた事は上手くできていたが、それ以外の細かいジェスチャーや表情が見られなかったところが残念だった、とJ.Y. Parkは指摘した。だが、彼がアーティストに期待するのは、“自分の短所を補える力”で、ユウキはそれを見せてくれた、と成長を認め、新たなNiziキューブを与えた。この韓国合宿でもキューブはミッションごとにあり、4つ全てを獲得したらデビューできるのだ。
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