コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、寝坊して急いでいるのにも関わらず、動物に好かれすぎてなかなか出勤ができないサラリーマンの話『動物にモテすぎる男が出勤するとこうなる』をピックアップ。
作者のNANNOさんが10月6日に本作をTwitterに投稿したところ反響を呼び、1.6万件を超える「いいね」が寄せられ話題を集めている。この記事では、作者・NANNOさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについてを語ってもらった。
「ピピピ…」という音で起きたサラリーマン半田(はんだ)。アラームを止めようと携帯電話を手に取るが、どうやら音の出どころは携帯電話ではないようだ。時刻を見ると8:21。寝坊していることに気づく。半田の枕元には1匹のすずめが。音の出どころは、窓から入ってきたすずめだった。「起こしてくれて助かったけどもう入ってくるなよ」と窓からすずめを放つと、「ぱるるるる」と飛び立っていった。「ピピピピピピ」枕元にいたすずめは飛んで行ったはずなのにまだ鳴き声がする。脳内に鳴り響いてくるような音だ。一体どこから…と思うと、なんと頭に3羽もすずめが。時間がない中、派手な絡まり方をする半田の頭だった。
なんとか直し、出勤の支度が整った半田。彼の計算ではこのまま走れば余裕で間に合うが…。自分の運命を計算に入れていなかった。動物に好かれすぎて、犬がしっぽを振り回しながら次々と半田にひっつき、顔を舐める。行く手を阻まれるばかりであった。なんとか犬を撒く半田。走ればまだ間に合う。そんな半田に新たな刺客、昨日出会ったカモが参上する。「今日は本当に急いでるんだよ お前らに構う時間ないからついてくるなよ!?」とカモに訴える。そんなことはお構いなしにてちてちと半田についてくるカモ親子。無視していればそのうち諦めるだろうと気にしないふりをする半田。カモは必死に彼の後を追うが、自転車やバイクと遭遇しては、ビクゥッと危なっかしい。「遅刻カモー!!!」いてもたってもいられなくなった遅刻寸前の半田がとった行動とは。
出勤すらまともにできないくらい動物に好かれてしまう半田の特性に「モテ方がブッダすぎる」「早くこうなりたい」と話題に。「ぱるるるる」「てちてち」といった擬音に対しても「天才的な擬音にハートを撃ち抜かれた」「キュン死」と反響を呼んでいる。
――『動物にモテすぎる男が出勤するとこうなる』の創作のきっかけをお教えください。
このお話の一個前の回で、カモを半田くんの小脇に抱えさせてみたら、その絵面が予想外に可愛く、もっと描きたくなったので引き続きカモに追いかけさせる形になりました。笑
――半田くんや会社の後輩である亀崎(かめざき)くん、新人の住吉(すみよし)さん等、キャラクター設定へのこだわりがございましたら、お教えください。
いつも深く考えずにキャラクターを作っていますが、住吉さんは結果的に、私の『こうなりたかったけどなれなかった女性像』に仕上がった気がします(ヒールで歩き周っても疲れない足腰、ストレートロングヘアー、元剣道部!)
――本作ではたくさんのかわいらしい動物たちが登場いたしますが、動物を描く上で心掛けていることはございますか。
無表情でも動物達の感情が伝わるように心掛けてます!
――『動物にモテるサラリーマンの受難』の中で特に気に入っているお話がございましたら、理由とともにお教えください。
単行本の描き下ろしで描いた、半田くんが動物園に行っちゃう話は、いつもと違って長尺のストーリーを描けたのでとても新鮮でした!
――今後の目標や展望がございましたら、お教えください。
単行本の2巻が出せたらいいな…!!
――読者やフォロワーの皆さんにメッセージをお願いします。
いつも本当にありがとうございます!これからもお付き合い頂けますと嬉しいです!
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