「フリースタイルダンジョン」衝撃のモンスター全員卒業! Zeebraが語る大改革の真相

2017/08/02 08:00 配信

芸能一般

モンスター卒業の裏側を語ったZeebra撮影=山田大輔


2015年9月、地上波の番組としては異例のヒップホップMCバトル番組として産声を上げた「フリースタイルダンジョン」(テレビ朝日)。数々の大会で名を馳せてきた強者ラッパーで構成された「モンスター」と、賞金100万円と名声を渇望する「チャレンジャー」との熱き戦い。ヒップホップヘッズたちはもちろん、それまで日本語ラップに触れたことのない層までもがこの「言語ファイトクラブ」の虜になり、モンスターたちがリリースした楽曲「MONSTER VISION」はiTunes総合チャート一位を獲得するなど、一大ブームを巻き起こした。

今回その「フリースタイルダンジョン」を支えてきたモンスターたちがSeason3をもって、ラスボスの般若以外卒業する衝撃の事態に。オーガナイザーのZeebraに、モンスター卒業に至るまでの経緯と「フリースタイルダンジョン」の新たな展望について聞いた。

R-指定がラスボスになるというアイデアもあった


──今回の『フリースタイルダンジョン』モンスター卒業という大きなリニューアルの狙いはどこにあるんでしょうか?

 これまでのメンバーで番組を続けてくる中、もちろん、僕が声をかけて快諾してやってくれてはいるんですけど、各々が描いていたペースや予定が番組に出ることで、必ずしもその通りにならなかった人もいっぱいいて。例えば、‎R-指定 (Creepy Nuts)はMCバトルから徐々に卒業しようとしていたところで僕が誘ってしまっていて。ダンジョンが何かしらプラスになってくれたとは思うんですけど、Creepy Nutsの活動も波に乗ってるし、T-Pablowなんかもそういうところがあるんじゃないかな。そういうのをひっくるめて「そろそろ時期かな」となんとなく思ってたんです。

 となると、オーガナイザーとしては何か変革が欲しくて、「何人か変わることもアリだったりするのかな、どうかな」とは考えていて。そんなときに、去年の年末にダンジョンの忘年会で、俺とCHICO(CARLITO)と‎R-指定KEN THE 390の4人で話す機会があったんですけど、CHICOが「今のモンスターが卒業して、ガチンコファイトクラブみたいに二期生を入れるみたいなことは考えたりしないんですか?」って聞いてきて。「そろそろそういう時期なんじゃないかなと思うんですよね」と。

そうしたらRが「もしそうするんだとしたら、次のメンバーは誰だと思う?」みたいなことを言い出して、「般若に変わる人はいないね」とか「Rもやっぱり変わる人いないよ」っていう話になったんですよ。そこでひとつ可能性として上がったのは、Rが(ラスボスに)繰り上がるっていうアイデア。だけど、「あそこ(ラスボス)は音源でそれなりの結果を出した人がやるところだと思ってるから、まだ自分には早いっす。だから俺は音源で結果を出しに行ってきます」と。