鈴木伸之 事務所先輩からのアドバイスは「つべこべ言わず腹筋一万回」

2017/07/29 06:00 配信

映画

大泉洋との初共演を「すごく嬉しかった」と語った鈴木伸之(C)2017「東京喰種」製作委員会 (C)石田スイ/集英社


――大泉さんとは共演シーンが多かったですね。

大泉さんとは今回初めての共演で、お会いするのも初めてだったので、まずすごく嬉しいという気持ちでした。僕バラエティー大好きで、「しゃべくり007」(日本テレビ系)に出ていた大泉さんの回を見ていたのですが、何でこんなに面白いんだろうって思うくらい面白いです。現場でお会いしたら、イメージはもうそのまんまで。でも役に入ると狂気じみたキャラクターになりきって、どれが本当の大泉さんなのか分からないぐらいでした。大好きな映画「アイアムアヒーロー」(2015年)もすごく良かったし。あらためて素敵な方と近くにいさせてもらったと思います。

――大泉さんにから何か学んだことはありますか?

一緒のシーンのテストの時、「鈴木君、もうちょっとこうやったほうが伝わるよ」というアドバイスは何度ももらいました。例えば、視線もぱっと動かすのではなく、少しずつ変えた方がお客さんに伝わりやすいとか。どれも自分の中で腑に落ちる部分だったので、すごいありがたかったです。大泉さんはお話するととんでもなく面白いですけど、根はすごい真面目な方なんだと感じました。

――宿敵のような存在になる主人公・金木研役の窪田正孝さんとの現場はいかがでしたか?

窪田さんとは「HiGH&LOW」シリーズ(2015年ほか、日本テレビ系ほか)以来の2回目なので、今回また一緒だねみたいな話もしつつ。あとは一緒に休憩中ごはんを食べたり、他愛もない話をしたり。映画では敵味方ですが、普通に俳優の先輩後輩として接しさせていただきました。

ハードな撮影となったアクションシーン


【写真を見る】鈴木伸之が「とにかく苦手」と明かしたものは?撮影=横山マサト


――今回の撮影で、初めて経験したことは何かありますか?

ワイヤアクションです。実は高い所がとにかく苦手なのですが、30メートルくらい一気に飛ばされる撮影もありました。ワイヤーを固定するハーネスという器具をつけ、ワイヤーでグーっと引っ張られて一気に飛ばされるんですが、一番上まで上がった時に一瞬ふっと無重力のようになる所があるんです。落ちる前のフッと止まる瞬間がとても怖かったです。

――「東京喰種」ならではのアクションシーンは何でしょう?

亜門たちCCGは、クインケという喰種から採取した細胞で作った武器を持っています。それを持って戦うのが、「東京喰種」ならではの戦い方で、そこは新しいなと思いました。アクションシーンはCGもたくさん使うので、本当はないものに対してよけたり、見えない敵に対して向かって行くので、そこが撮影の難しさではありました。ただクライマックスで戦う相手が窪田正孝さんで、ないものを本当に見えるようなお芝居して頂き、とても助けられました。

――クライマックスの撮影は、どのくらいの時間をかけたのですか?

芝居を入れて5日間です。そのうち4日くらいアクションで、朝から翌日の朝までやってました。服の下にハーネス付ける時だけ少し大きいサイズの衣装なんですが、それでもスーツが破けたり、撮影中にクインケが2本も折れたりと、とにかく激しい現場でした。