JYPエンターテインメントとソニーミュージックによる日韓合同オーディション・プロジェクト「Nizi Project Season 2」。韓国合宿編となる「Part 2」の第2話では、第1話に続き、個人レベルテストに密着。前回、ユウキ、ハル、ユウ、と、3人連続で目を見張る成長を見せてNiziキューブを獲得。残る参加者もそれに続けるかが見どころだ。今回は、ミラク、ユウヒ、ショーン、ソウダイ、ケンのパフォーマンスを考察と共に振り返る。
12名の参加者は、この韓国合宿で4つのミッションに臨む。それぞれのミッションでキューブを与えられ、4つ全て揃えばデビューが決まる。グループのメンバーの人数は現時点では未定だが、3回のレベルテストのうち、最下位の12位に2回なってしまったら、その時点で脱落。審査の基準は、日本合宿での「可能性と素質」から「実力重視」に。また、グループの中で、どれだけ個性や特徴を見せられるかが重要になってくる。
個人レベルテスト4人目の挑戦者は、参加者の中で最年少のミラク。彼が選んだ歌は、Stray Kidsの「MANIAC」。カリスマのある表情とメリハリのある動きを要求される、力強い楽曲だ。笑顔の印象が強いミラクが、この曲で新たな姿を見せる事をJ.Y. Parkは期待した。
練習初日、ミラクはトレーナーからダンスのパワー不足とメリハリの無さを指摘された。自分では良いと思っていた方向性が曲の表現に合ってない、とも言われ、根本から考え直さなければならなくなってしまった。また、本来8人で歌う曲を1人で歌う為スタミナがもたず、曲の後半で息切れしてしまう問題も抱えていた。つらい気持ちをテレビ電話で母親と姉に打ち明けると励まされ、折れそうだった心を少し持ち直した。
気持ちを切り替えて審査に臨んだが、J.Y. Parkもダンスのメリハリの無さを指摘。そして、他の参加者と比べて、パフォーマンスに対する理解と表現能力が足りない事、歌唱力もまだまだな事を告げられた。ミラクなりに最大限努力したつもりだったが、練習量が足りないと言われ、キューブ獲得とはならなかった。
一気に空気が重くなった中、出てきたのはユウヒ。J.Y. Parkは、笑顔で自分の前に立った彼を見て、「表情が何か明るくなったけど?」と、変化を感じたようだった。ユウヒの選曲は、GOT7の「A」。「キミがボクを好きな事は、もうわかってるよ」と、好きなのを隠そうとしている女子にアプローチする明るいラブソングだ。
練習で踊って見せると、トレーナーからダンスに軽さが無い事、そしてボーカルに関してもスタミナ不足による息切れと、言葉数が増えると音程がハズれてしまう事を指摘された。ユウヒは悩みが増えると、ずっと気になってしまい、うまく切り替えができない。彼はトモヤに、マイナス思考の自分について相談した。それに対してトモヤは、「できなかったらどうしよう…と考えると、それがステージで出てしまう。ユウヒはオレから見て、ダンスもボーカルも一番上手い。周りからどう見られるかよりも、自分が楽しむ事がいちばん大事だと思う」と、アドバイスした。
それを聞いたユウヒは、自分が歌やダンスをやっているのは「好きだから」だと改めて気付き、くよくよ考えずに楽しもうと前向きになった。そして彼に笑顔が戻った。
「J.Y. Parkさんに、楽しそうだな、と思ってもらえたら嬉しい」という気持ちで臨んだテスト本番。明るい表情でパフォーマンスする彼を見て、自然に笑顔になるJ.Y. Park。終始笑顔で見守り続け、「感情表現が(豊かで)、GOT7のメンバーのように見えた」とコメント。リラックスした事で、喉が開いて聴きやすい声が出て、高音もすごく良い声だったし、ダンスもスピーディだったと、いくつもの誉め言葉を並べた。もちろんキューブ獲得だ。意識が変わった事で、ユウヒは一皮むけた。
続いて、ショーン。彼を見てJ.Y. Parkは「茶目っ気のあるまなざしは変わらないが、凛々しくなった」と彼の変化に驚き、「今日のステージは、すごく良さそうな気がする」と期待を寄せた。それに対して、ショーンは「練習してきたので、パフォーマンスで必ず魅せます!」と力強く宣言した。
ショーンもGOT7の楽曲を披露。「Hard Carry」という硬派でパワフルなナンバーだ。ショーンについて「良くも悪くも余裕がある」と評していたJ.Y. Park。軽くて余裕のあるダンスを得意とするショーンが、ハードでパワフルなダンスを上手くできるかが注目ポイントだ。
練習で、経験の無いタイプのダンスに苦戦するショーン。そして、激しい動きのせいで音程もハズしがちで、表現もできていない、と次々に指摘が飛び、課題は増えるばかり…。自分が思っていた以上に足りない部分が多く、それが思うように改善できない事で、壁にぶち当たっていた。また、参加者の中で最年長(早生まれの18歳)という事も、焦りとプレッシャーになっているようだ。
だが、仲間たちと切磋琢磨する事で助けられ、支えてくれた仲間に報いる為にも成長したい、と言うショーン。「限界を超えて、絶対に新しい自分を見せるんだ」と心に誓い、本番ギリギリまで諦めずに練習を続けた。
決死の覚悟で臨んだパフォーマンスは、ハードで男らしく、ズボンを手を使わずに履いていた彼とは別人。新たな魅力を見せつけた。J.Y. Parkは何度も頷きながら集中して見つめ、力強く拍手をした。だが、彼の一言目は「スピードが足りないです」だった。しかし続けて、「それ以外は完璧でした」と告げた。ダンスもボーカルも実力が伸びた事を絶賛され、ショーンは感無量の表情を見せた。そして、J.Y. Parkは「本当に見たかった変化が見られて、とても誇らしかった」と、感嘆のため息まじりで彼の成長を褒め讃えた。
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