中村蒼“家斉”の優しさが招いた悲劇に「優しいだけじゃだめなんだよな」と嘆く声<大奥 Season2>

2023/11/02 14:00 配信

ドラマ レビュー

御台(蓮佛美沙子)を支える家斉(中村蒼)(C)NHK

男女が逆転した江戸の世界を描く、ドラマ10「大奥 Season2」(毎週火曜夜10:00-10:45、NHK総合)の“医療編”、第15回が10月31日に放送。第15回では、家斉(中村蒼)の優しさが、取り返しのつかない悲劇を招く形となってしまった。 (以下、ネタバレを含みます)

初の映像化となった「大奥」医療編とは…


「大奥」とは、よしながふみの同名コミックをドラマ化した作品。3代将軍・家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸のパラレルワールドを舞台に、ジェンダー、権力、病など、現代社会が直面する課題を描く。

2023年1月期に放送されたドラマ10「大奥」(NHK総合)のシーズン2作目となる今作では、吉宗の遺志を継ぐ若き医師たちが「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」撲滅に向けて立ち上がるその後の物語から、女将軍をはじめとした幕府の人々が、“江戸城無血開城”のために奔走した幕末・大政奉還の物語を初めて映像化する。

「大奥 Season2」第15回より(C)NHK

家斉と黒木が手を取り合うことに…第15回のあらすじ


黒木(玉置玲央)は、「再び人痘(じんとう)の開発に尽力してほしい」と訪ねてきた家斉に納得がいかず、追い返してしまうも、伊兵衛(岡本圭人)や家族の説得により家斉と手を取り合う覚悟を持つ。

不穏な動きを怪しむ治済(仲間由紀恵)の厳しい目を避けながら、家斉と黒木は翻訳局を新たに立ち上げる。再び青沼や源内、意次と夢見た「赤面疱瘡撲滅」に挑んでいくが、ついには治済の耳に入ってしまう。

第15回では、御台(蓮佛美沙子)とお志賀のちの滝沢(佐津川愛美)が、自分たちの子どもを殺した治済を毒殺しようとする。子どもの無念を晴らすために戦った妻たちに対し、家斉は味方するどころか、最後の最後まで自分の母親・治済を見捨てられなかった。

全てが家斉のせいではないが、家斉の優しさや優柔不断な性格が、第15回では悲劇を生み出してしまった。

「大奥 Season2」第15回より(C)NHK

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