コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回ピックアップするのは、みたらし三大さんの短編作品『並行世界の自分が殺しにくる話』だ。
みたらし三大さんが9月14日に、同作をX(旧Twitter)に投稿したところ、5500件を超える「いいね」を獲得している。“「人生のどん底」と腐る主人公のもとに並行世界の自分が殺しにくる”という衝撃展開が多くの読者から注目を集めたようだ。
今回は作者のみたらし三大さんにインタビューをおこない、同作が生まれた背景やこだわりのポイントついて語ってもらった。
「俺は今、人生のどん底にいる」と心身喪失した様子の主人公。思い返されるのは、これまでの人生で失敗してきたエピソードで、高校の部活、受験、就職、結婚とすべてにおいて選択を誤ってきた。“あの時の選択を間違えなければ…”という思いが心に浮かんでは消えていく。
そんな主人公の前に、突如現れたのは並行世界の自分だった。「お前を殺しにきた」「最も恵まれた環境にいるお前と取って代わる」と語る彼に、半信半疑の主人公。例えば“高校時代に肩を壊した”という主人公の世界線ではなく、温存して野球を長く続けた世界の場合、なぜかゾンビ軍団によって人類は滅びたよう…。
他にも主人公が選択を間違えなければ、今よりも悲惨な未来が待っていた事実が明らかになっていく。ネット上では、「なんだか前向きになれた気がする」「不幸かどうかなんて考え方次第だよね」などのコメントが寄せられていた。
――『並行世界の自分が殺しにくる話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
「X(旧Twitter)に漫画をあげたい!」という想いから4ページくらいの作品として考え始めました。結果21ページになりました。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
背景描写の書き込みにリアリティーを持たすことによって、コミカルな部分のシュールさを際立たせることを意識しました。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
「俺の上限低すぎだろ!!」というセリフが気に入っています。このシーンを思いついてからお話が広がっていきました。
――未来からやってきた主人公が見たという数々のバッドエンドの設定は、どのようにして思いついて決めていったのでしょうか?
読者の皆様に「そんなことあるわけねーだろ!」とつっこんでいただけるよう、できるだけ現実からかけ離れたものにしたいと思い決めていきました。
――個人的に気になったのは未来の主人公が持っている銃なのですが、これは未来型の光線銃でしょうか?
パラレルワールドの世界線の中の設定として書きました。ウルトラセブンのウルトラ警備隊の銃のデザインが昔から好きでモデルにしています(笑)
――今後の展望や目標をお教えください。
これからもどんどん作品を描いて、たくさんの人に楽しんでいただくことです!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
今回読んでくれた皆様、ありがとうございます!漫画は読まれて初めて成立すると思うので、今後もたくさん届けられるよう頑張ります!
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