コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、X(旧Twitter)やpixivに創作漫画を投稿しているユミノさんの『三兄弟と一匹の狼男の漫画』をピックアップする。
同作は9月17日に自身のXに投稿され、7.7万件の「いいね」を獲得。とある名作昔話を奇抜な形でリメイクした内容に多くの読者から注目を集めたようだ。
作者のユミノさんにインタビューをおこない、同作の制作秘話やこだわりのポイントついて語ってもらった。
「ここに一本の矢がある 一本では……簡単に折れてしまう」「矢を三本にする これも簡単に折れてしまう」と筋骨隆々な3人の息子達に教えを施す老師。「私が何を言いたいかわかるか」との問いに兄弟は「力がなければ何も成せぬ」と回答する。かくして父から「日々の鍛錬を怠らず 各々道誤ることなく精進せよ」と最後の教えを受け取った三兄弟であった。
親元を離れた三兄弟は、さっそくそれぞれの家を作り始めた。しかし長男はいきなり「この地球そのものが我が家なのだ!!」と宣言し、家造りをしないことに。次男は大木を集めて木の家を作り、三男はパートナーを見つけてレンガの家を作ったのである。
そんな三兄弟の前に生粋の悪党を語る狼男が現れるが、長男と次男には一瞬で倒される。満身創痍の中で三男の妻子をターゲットにしようとしたところ、背後には長男と次男の気配が…。しかし当の三男からは、まさかの家に招待される展開に。お茶を出され、おにぎりを食べ、赤ちゃんを抱っこし、徐々に癒やされていく狼男。三男の家族の優しさに触れた狼男の心には、だんだんと変化が現れていく…。
読者からは「本当の“強さ”が深すぎる」「ギャグ漫画かと思ったのに、いい話すぎる」などのコメントが寄せられていた。
――『三兄弟と一匹の狼男の漫画』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
「『三匹の子豚』の豚がめちゃくちゃ強かったら面白いのでは?」と思いついたのが始まりです。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
テンポよく勢いよく進むように意識しました。あまり深くは考えてはなかったです。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
家作りを全くしない長男の台詞は豪快で見ててすっきりするので好きです。
――具体的な作品名はあげられないですが、作中では拳法家3兄弟、3匹の子ぶた、赤ずきんの要素が入っているに読めました。このアイデアは、どういった時に思いついたのでしょうか?
三兄弟のモデルはこれだと決めておらず、それぞれ被らないよう三者三様の強さを描き分けてたらああなった感じです。
『三匹のこぶた』ベースで物語を作る予定で、赤ずきんは当初のネームでは登場しなかったんですが、それだけだとパッとしない感じがしたので、過去に描いてボツにした赤ずきんちゃん血みどろ漫画と融合させました。
――個人的に気になったのですが、三男・三郎の妻の額に傷痕が残っていますが、これは何が原因でできた傷だったのでしょうか?
過去に狼族によってつけられた傷です。
――今後の展望や目標をお教えください。
これまでに描いた漫画の続きを描いていきたいなと思います。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
寒暖差で体調が崩れやすい時期かと思われますので皆様ご自愛ください。
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