【漫画】幼少時代の恋心を実現…昔のプロポーズを果たしにやってきた教え子と先生のラブコメに「胸キュンがやばい」「一途なうえにイケメンで最強」の声

2023/11/13 18:00 配信

芸能一般 インタビュー コミック

プロポーズをしていたかつての教え子が…画像提供/成家慎一郎さん

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回ピックアップするのは、創作漫画をX(旧Twitter)に投稿している成家慎一郎さんの作品『でっかくなった生徒に求婚される話』だ。成家さんが2023年9月15日に同作を投稿したところ、約12万件もの「いいね」や反響が寄せられている。そこで今回は作者の成家さんにインタビューをおこない、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。

数年前の“ある約束”を果たしにやってきた青年

『でっかくなった生徒に求婚される話』(1/6)画像提供/成家慎一郎さん

古いアパートの一室で英会話教室を開いている主人公の女性には、かつて「ぼくとけっこんして!」といつも求愛してくる翔太郎という小学生の教え子がいた。

彼女は小学生の言うことだからと翔太郎の言葉は真に受けず、なんとなく聞き流して“18歳になったら”などと適当にやり過ごしていた。英会話教室を辞めてからも毎週のように彼女の前に現れていた翔太郎も、いつからかぱったりと現れることはなくなって音沙汰もない状況。

そんなある日、彼女が家で深酒をしているとインターホンが鳴る。ドアを開けると、そこにいたのは高校生になった翔太郎だった…。

英会話教室の先生への想いを貫く翔太郎の姿に、ネット上では「一途なうえにイケメンって最強でしょ」「成長した姿がかっこよすぎる」などの反響が相次いだ。

「表情にはかなりこだわった」作者・成家 慎一郎さんの作品への想いとは?

『でっかくなった生徒に求婚される話』(5/6)画像提供/成家慎一郎さん

――『でっかくなった生徒に求婚される話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

前々からX(Twitter)に何か描きおろしの作品を載せるために「どんな作品がSNS媒体で読まれるんだろう?」と観察をしていました。

その結果「展開と結末が簡素で早い、そして現実的な非現実」というかたちが楽しそうだと思い、そこに長年描きたかった「お姉さんと年下男子」を当てはめることにしたんです。

そんななかで引越しをしたんですが、偶然近所に個人経営の英会話教室があり、そこに「お姉さんと年下男子」の構図がすんなりはまって一瞬で脳内にストーリーができました。その勢いにまかせて1日で描きあげたのがこの作品です。

――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。

自分の作品全般に言えることなのですが、表情にはかなりこだわっています。キャラクターの魅力は眼力にあると思っているので、彼らの表情、目力に注目していただけたら嬉しいです。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

第2話の「長い長い初恋が、終わるだけだよ」というセリフには翔太郎の片想い8年という健気な一途さと、その一方で一途さがあまりに病的ではと思われる方に対し、あきらめの想いも垣間見せることでキャラクターの人間性の中和へとつなげました。

自分には叶わない恋かもしれない、でも好きな気持ちは変わらない…シチュエーションは違えど、そんな思いをした人に響くセリフとして大事に描きました。

――成家さんの作品には可愛らしい女性だけでなく魅力的な男性キャラも多く登場している印象ですが、男女の描き分けで意識しているポイントがあれば教えてください。

僕自身がFTM(女性から男性になった人)ですので、女性だったころはまわりの女友達が持っていた少女漫画や女性向けのゲーム作品で女性が理想的に感じる男性キャラクターというものに触れてきましたし、男性になってからは長年抑えていた「こんな女の子が描きたいな」という自身の性癖をしっかりと絵で表現できるようになったのが、男女どちらも描けるようになったきっかけかなと思います。

描き分けという点では作品の内容にもよりますが、女性は身の回りにいそうな話し方をしてくれる素直で等身大の内面に理想的な外見をもたせること、男性は逆に身の回りにいそうな外見に理想的な内面をもたせることを意識しています。

現実と非現実のバランスを保つことで読んだ人に夢を与え、自分の近くにもこんな人いたらいいなと思ってもらえるように、できる限り特殊な髪型や人間離れした特徴を入れないよう心がけています。

――今後の展望や目標をお教えください。

『でっかくなった生徒に求婚される話』については現在、商業連載に向けて進行中です。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!

先生と翔太郎、彼らが無事に幸せな結末を迎えるまで描き続けたいと思っています。いずれ本屋さんに単行本が並ぶ日も来ますので、これからも応援よろしくお願いいたします。