【漫画】魔剣術士として生まれた双子の姉弟…強敵の大魔獣と戦った末に迎えたラストに「結局、家族は仲間だね」「これからが楽しみ」と期待の声続出

2023/11/06 18:00 配信

芸能一般 インタビュー コミック

魔剣術士の双子は弟の方が実力者画像提供/楠乃宮 啓さん

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、X(旧Twitter)にオリジナルの漫画を投稿している楠乃宮啓さんが手がけた『弟に勝てなくなった姉の話』だ。

同作は魔獣討伐のために腕を磨く魔剣術士の双子の姉と弟を描いた作品。2023年10月19日に同作がXに投稿されると、1.6万件の「いいね」を獲得している。読者からも「ピンチをチャンスに変えた姉がかっこよすぎた!」「バトル漫画としてのハラハラ感が最高」といった反響が続出。

そこで作者である楠乃宮さんに、同作を描いたきっかけやこだわった点について話を伺った。

姉を超えてしまった弟が剣を自分のためにしか振らない理由とは

『弟に勝てなくなった姉の話』(3/42)画像提供/楠乃宮 啓さん

魔剣術士の一族としてこの世に生を享けた双子の姉・ソフィアと弟・アレン。幼い頃のソフィアは負けん気が強いのに対し、アレンは気弱な性格だった。

次期当主はソフィアになるかと思いきや、7年の月日が経つと、魔剣術士としての実力はソフィアよりもアレンのほうが上回っていた。

ソフィアは歴代最強といわれた母と同じく“大剣使い”になったが、体格に恵まれず、徐々にアレンとの実力差が縮まっていく。そして、ついに半年間もアレンとの試合に勝利できていないソフィア。姉を超えたアレンの態度も以前とは違い、冷たいものになっていった。

ある日、ソフィアとアレンは当主の指示で小型獣の討伐に向かう。アレンは効率よく魔獣を倒し、帰ろうとソフィアに声をかけるも、ソフィアは討伐に参加した他の人員に加わろうと言い返す。

しかしアレンは亡き母に酷い言葉を浴びせた村民のことを嫌っており、以降は「自分のためにしか剣を振らない」と決意。しかしソフィアは「歴代当主や母さんの意志を踏み躙るな」と反抗するが、納得いかないアレン。その時、突如としてアレンとソフィアの横から巨大な大型獣が現れる…。

アレンとソフィアの描写は楠乃宮さんの経験を元に描かれた?

『弟に勝てなくなった姉の話』(42/42)画像提供/楠乃宮 啓さん

――『弟に勝てなくなった姉の話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

当時の担当編集者さんから「自分の身近な人のことを掘り下げた作品を描いてみて欲しい」と言われたので、私の兄と私の関係性を元に、お話を創作しました。

――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。

弟や後輩の前では気丈に振る舞い、裏では独りで涙する。どんな時でも立場を考え、強くあろうとする姉の表情に注目していただけたら、嬉しいです。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

入浴シーンで、後輩の子たちの会話に「女って時点でハンデなのに」という台詞があるんですけど、その一連の会話を聞いたソフィアの「どうして私はこんなにも弱いんだ」という台詞は気に入っています。女性であることを言い訳しそうになる自分、後輩たちにそんなことを言わせてしまった自分、全部自分の責任だと思い溜め込む真面目なソフィアらしさが出た台詞だと思えたからです。

――同作や他の作品も含めてファンタジー系の物語が多いように思いますが、アイデアや構想はどのようにして考えているのでしょうか?

同作は、後継と双子。男女の肉体的な成長におけるジレンマをテーマに世界観を作りましたが、直近の何作かは、少女と狼。少女と人形。のように、組み合わせを考えビジュアルから世界観を作っていくことが多いです。

――今後の展望や目標をお教えください。

どの雑誌、どの媒体かは決まっておりませんが2年以内に連載を始めたいと思っております!
目標は小学生の頃描いていた夢と同じで、いつか作品をアニメ化することです。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!

いつも応援していただき、ありがとうございます!これからも、頑張っている人、頑張りたい人に向けて、想いが報われる作品を作っていきたいと思います!