コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、漫画家として活動する夏奈ほのさんの『新米仲居と教育係の話』だ。
作者の夏奈さんが9月15日に自身のX(旧Twitter)に同作を投稿したところ、2.8万件の「いいね」が寄せられ、「笑顔のアニキ最高です」「私服と和服のキャップ最高!」などの反響も多数寄せられている。
今回は夏奈さんに、同作を創作したきっかけやこだわったポイントについて話を伺った。
物語のメインの登場人物は新人中居の茶子(ちゃこ)と柴犬のアニキ。ある日、自宅に帰宅した茶子はスマホで音楽を流し、鏡台の前で支度をしていた。
ピアスを外し、高めに結った髪をするりとほどいていると、後ろにいた柴犬のアニキが座布団に横になりながら眠そうに欠伸。その時、コンコンと戸を叩いて入ってきたのは若女将である茶子の母だった。
派手目な洋服を着ていた茶子は、打って変わって和装の衣服に身を包む。大学生の茶子は、家業の手伝いで旅館の仲居をしているのだった。
母は茶子に着物の着付けをしながら、先日茶子が傘を貸した男性が返しに来て、今度は旅館を利用してくれるかもしれないと語る。
茶子が驚いていると、他の仲居が若女将である母を呼ぶためにやってきて、眠りについていたアニキは音に反応してゆっくりと起き上がる。
先ほどの男性が旅館に来たら自分に担当させてもらえるよう頼むと、母は帯締めを結びながら少し笑い、「わかりました」と一言。最後に、寝ぼけ顔のアニキへ「あとは任せたわよ、教育係さん」と告げ、部屋を後にした。
「よし、身だしなみオッケー」と呟くと、アニキに唐草模様のハッピを着せる茶子。すると突然カッと開眼したアニキは、茶子の手を肉球でたたく。茶子はネイルチップの外し忘れに気づいてうなだれるが、なぜかそんな彼女をじっと見つめるアニキ。アニキが茶子に伝えようとしたこととは…。
茶子とアニキのやり取りが好評だったようで、ネット上では「アニキであり、教育係。微笑ましくて最高な関係」「こんな可愛い教育係なら頑張れちゃう!」などのコメントが寄せられていた。
――『新米仲居と教育係の話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
今回メインとなった2人のキャラクター案や初登場時のお話を考えている中で、設定としてすでにあったので、タイミングを見て今回このお話を描きました。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
今まで謎だった茶子とアニキの関係性が今回明かされたという部分と、仕事とプライベートで変化するアニキの表情にぜひご注目いただきたいです!
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
気に入ってるシーンは5ページ目でアニキがカッ!と目を見開いた後に茶子のミスを指摘する部分です。
――教育係の柴犬がとても可愛く描かれていますが、描く際にモデルにしているものなどはあるのでしょうか?
特にモデルはいないのですが、描く際に色々な柴犬の資料を参考にさせていただくことはあります。見た目こそ柴犬ですが、作中で1番“人間味のある犬”になるよう意識してます!
――同作が収録されている『正反対なわたしたち』を創作したきっかけも教えてください。
描き始めの頃はまだ自分自身犬を飼っていなくて、小さい頃からの憧れも込めて愛犬との暮らしや繋がりを描きたいと思い描き始めました。
――今後の展望や目標をお教えください。
これからはメインとなる2組以外にも新キャラを少しずつ増やして、もっと色々な犬種や飼い主たちを描いていきたいです!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも『正反対なわたしたち』をお読みいただきありがとうございます!これからも皆さまに愛されるキャラやお話を作っていけたらと思いますので、今後の展開も楽しみにしていただけますと幸いです。
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