コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回ピックアップしたのは、漫画家の万丈梓さんが手がけた『可愛くなった幼馴染(♂)に魔女コスしてって言ってみた』だ。
作者である万丈梓さんが2023月9月1日に同作をX(旧Twitter)に投稿したところ、1.5万件の「いいね」や反響が多数寄せられた。今回は万丈梓さんにインタビューをおこない、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。
10月31日、ハロウィンの日。主人公の御堂は、幼馴染(♂)の日浦に着せるための衣装を準備していた。紙袋に入ったそれを見せると、あからさまに嫌な顔をする日浦。
しかし、どうしても衣装を着てもらいたい御堂はまくし立てるような勢いで説得を試み、圧倒された日浦は「わかった、わかったって!!」と了承する。
そして、パープルとオレンジの可愛らしい魔女コスに身を包んだ日浦。ハロウィンらしい派手なアイメイクをした日浦に、御堂は「いい感じ!」と満足げに笑った。
御堂に褒められてまんざらでもない様子の日浦は、唐突に右手を差し出し「トリックオアトリート」とハロウィンお決まりの文句を言う。
この事態を予想していた御堂は「りんごあめアメ」というお菓子を準備しており、自慢げにそれを差し出した。「りんごあめアメ」はネットで話題の商品で、なかなか手に入らない代物だった。
ずっと探していた日浦は驚き、御堂の方へ振り向くと「僕のために探してくれたの…?」と聞く。実際にコンビニを数件回って発見した商品だったが、御堂は何てことない様子で肯定した。それを聞いた日浦の反応とは…。
可愛い衣装を着こなす男の娘と、コーディネートを考えた主人公とのやりとりに対し、読者からは「イタズラしたいし、イタズラされたい」「ラストの笑顔が最高すぎる!」などのコメントが寄せられている。
作者である万丈梓さんに同作を描いたきっかけやこだわったポイントについて話を伺った。
――『可愛くなった幼馴染(♂)に魔女コスしてって言ってみた』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
こちらのキャラたちが主役の男の娘マンガ「恋する(おとめ)の作り方」は幼馴染(♂)がいろんなかわいい服を着るのが一つのコンセプトな作品なので、本編ではあまり出せないコスプレ系の衣装を着せたいなと思ったのがきっかけです。ハロウィンは衣装が豊富なので毎年何を着せるか悩むのも楽しいです。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
まずは日浦を何よりも可愛く描くのが一番のこだわりですが、主人公の御堂が自分でメイクして可愛くした日浦に自分でときめいて撃沈してる感じがこの2人ならではの面白いところかなと思います。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
本編外で何か服を着るときは、本編よりも若干日浦が不機嫌な感じから始まるのが描いていてとても楽しいところです。本編ではもう慣れてきて割とノリノリで女装してるので、初期に戻った感じで新鮮です。
――同作のもとの漫画である『恋する(おとめ)の作り方』を描こうと思ったきっかけも、ぜひ教えてください。
ずっと男の娘や女装といった属性のキャラクターが好きだったのが一番の理由です。主人公の親友枠やヒロインの中でも選ばれないポジションである事が多い男の娘の恋愛に一度しっかり向き合ってお話を描いてみたくて始めました。
――今後の展望や目標をお教えください。
物語も折り返し地点を過ぎたので、最後までちゃんと楽しんでもらえる形で描き切るのが当面の目標です。本編ではようやくお互いに思いを伝えるところまで来たので、これからはその後もたくさん描いていきたいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
最初から追ってくださっている方も、最近知ってくださった方も、読んでくださり本当にありがとうございます!いつもたくさん日浦に「かわいい」と言っていただけてとても嬉しいです。
ちょっと変わったジャンルの作品ではありますが、これからも沢山の人に面白いと思ってもらえるように精進したいです。
読んできてよかったと思ってもらえる作品にできるよう頑張りますので、これからも2人を見守ってあげてください。別のハロウィン漫画も投稿しているので、ぜひ見に来てもらえると嬉しいです!
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