さらに、ドラマでの活躍も目覚ましい。連続テレビ小説「ひよっこ」(2017年、NHK総合ほか)でドラマデビュー後、二宮和也主演ドラマ「マイファミリー」(2022年、TBS系)では、誘拐の実行犯のひとり・鈴間亜矢をミステリアスに演じ、その美貌も相まって「あの透明感あふれる女優さんは誰!?」と大きな話題を呼んだ。さらに、「silent」(2022年、フジテレビ系)では主人公・紬(川口春奈)の高校時代からの親友・真子役で出演。想(目黒蓮)と湊斗(鈴鹿央士)の間で揺れる紬の良き相談相手として、紬の感情の移ろいをわかりやすく視聴者に伝える役割を果たした。
一方で、紫派藤間流の流れを受け継ぐ日本舞踊家の顔も持つ。幼少期より祖母・初世家元藤間紫に師事し、文化庁芸術祭祝典「アジアを結ぶ獅子たち」(国立大劇場、2010年)、日本舞踊協会協力公演「日本舞踊×オーケストラ」(東京文化会館、2014年)…と数々の舞台に出演。日本舞踊協会映像作品配信「地水火風空 そして、踊」(2021年)では主演を務めた。
2021年、紫派藤間流家元である三代目藤間紫を襲名。昨年、襲名披露「紫派藤間流舞踊会」(国立劇場大劇場)を務め、今後の日本舞踊界を担う存在としても注目を集めている。「ブギウギ」24回でも、わずかな時間ではあるが日本舞踊家ならではの気品あふれる舞を披露し、視聴者を魅了。その後、番組公式SNSで舞のフルバージョンも公開されると、「タイ子ちゃんの舞踊シーンありがとうございます!」「タイ子ちゃん、素人目にもすごい舞だった」といった声が続々。「タイ子ちゃん」や「藤間爽子」がSNSでトレンド入りする賑わいとなった。
映像、現代劇、日本舞踊とジャンルを超えたマルチな活躍を見せる藤間。「ブギウギ」では、一見おっとりしているが自分の思いははっきりと主張できる芯の強さも持つ女性・タイ子を好演している。出演決定時には「オーディションを受けた時からビビッと根拠もない自信があり『必ずこの作品に携わりたい!』と願っていたので、出演が決まった時は本当にうれしかったです」と、作品への並々ならぬ思いも語っている。
ヒロインとその親友や幼なじみとの生涯にわたる友情も連続テレビ小説の大きな見どころ。藤間爽子演じるタイ子の今後にも注目だ。
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