「『進撃の巨人』The Final Season 完結編(後編)」が、NHK総合で11月4日に放送され、2013年4月から放送スタートし、足掛け10年にわたって描かれてきた壮大な物語が完結。放送前からX(旧Twitter)上では「#最後の進撃」などのハッシュタグがトレンドランキングに入り、大きな盛り上がりを見せた。(以下、ネタバレを含みます)
同作は、諌山創による同名漫画をアニメ化したもので、圧倒的な力を持つ巨人とそれに抗う人間たちとの戦いを描いたダークファンタジー作品。突如出現した巨人によって滅亡の淵に立たされた人類は、巨大な三重の城壁を造り、その内側に生活圏を確保することで100年の間、かろうじて命脈を保っていた。一番外側の壁「ウォール・マリア」南端より突出した地区で生活する少年エレン(CV:梶裕貴)は壁の外の世界に憧れており、壁外調査が任務の調査兵団への入団を希望していた。共に暮らす幼なじみのミカサ(CV:石川由依)に入団を反対されながらも、エレンは幼なじみのアルミン(CV:井上麻里奈)と壁外への夢を語り合う日々を送る。
そんなある日、「ウォール・マリア」を超える巨体を持つ「超大型巨人」の襲来によって壁が破られ、人類は2つ目の壁「ウォール・ローゼ」内での生活を余儀なくされる。母親を目の前で巨人に捕食されてしまったエレンは、ミカサ、アルミンと共に第104期訓練兵団に入団。巨人の駆逐を胸に秘め、3年間の訓練兵団の全課程を修了したエレンの前に、再度「超大型巨人」が現れ、再び蹴破られた壁から無数の巨人が侵入。エレンはアルミンの身代わりとなり巨人に捕食されてしまう。しかし、捕食されて死亡したはずのエレンだったが、なぜか巨人化できる能力を有して生きており、その力をもって巨人たちを駆逐していく。
完結編(後編)では、「終尾の巨人」となり無数の巨人たちとスラトア要塞に進撃するエレンの前に、「地鳴らし」から間一髪逃れたミカサ、アルミンらかつての仲間が立ちはだかり、人類を救うために最後の壮絶な戦いを展開。息もつかせぬスピード感たっぷりの激闘、エモーショナルな幼なじみたち、仲間たちのやりとりが多くの視聴者の胸を打った。特にミカサによる「いってらっしゃいエレン」へとつながる終盤のシーンは、涙なしでは見られないものに。
SNS上では、放送前後に「#アルミン」や「#リヴァイ」「#shingeki」など「進撃の巨人」関連のワードがトレンドを席巻。漫画、アニメの進撃ファンはもちろん、多くの芸能人も“リアタイ視聴”した感想をポストし、放送直後にはトレンドランキング上位10位のうち9つが「進撃の巨人」関連のワードとなるなど大きな話題に。
「涙が止まらん」「泣いた」などさまざまな感想があふれる中、「10年間ありがとうございました」や「お疲れ様でした」「本当に最高でした。ありがとう」といった作品や制作スタッフ、そして「諌山先生ありがとう!」など原作者への謝辞も多く見られ、「#諫山先生」もトレンド入りしていた。
なお、「『進撃の巨人』The Final Season 完結編(各話版)/完結編(後編)」は、11月5日以降ABEMA・ディズニープラスほかにて順次配信される。
◆文=原田健
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