「今が幸せ」兒玉遥が語る“ぶれない心”の在り方

2023/11/05 12:11 配信

芸能一般 インタビュー 独占

兒玉遥撮影:山田健史

兒玉遥を支える「今が幸せ」


――現在は、活動する上で何か目標にしていることはあるのでしょうか?

求められていることに応えることも大事だけど、「自分がどうなりたいか」ということの方が大事なのかなと考えるようになりました。自分がお芝居をやりたいからやるし、楽しいからタレント業やMC業もやるんです。そんな姿を見て、みんなも楽しんでるよね、という感覚ですね。

――人前に出る職業である以上、良い声も悪い声も含め、行動にはネットなどを通じてさまざまな反響があると思います。今はどう対応していますか?

今は何を言われても気にならなくなりました。それはたぶん、今が幸せだからだと思います。「こういうふうに思う人がいるんだ」と受け入れるけど、全く落ち込まないです。他人からもらう意見で、幸せになったり苦しくなったりしない方がいいと思っているんです。他人からどう思われているかで自分の心を測るんではなくて、自分の中に持っておけばぶれないんですよね。

誰かに認められたり評価されることも大事だけど、その前に「自分は仕事を頑張れている」という自信だったり、「これは間違っていない」と思える仕事の向き合い方をしていれば、他人にどう言われていてもぶれない心が出来上がってくるんです。以前は何を言われるか怖くて話せませんでしたが、今は吹っ切れました。大丈夫です。

苦しい時には思いっきり苦しんでもいい


――最後に、現在人間関係やSNSなどで悩んでいる人に、兒玉さんから伝えたいメッセージは何かありますか?

今、私がこうして過去のことを発信しているのは、私自身が誰かが乗り越えた体験を聞くことがすごく好きだということもあるんです。つらかったり悲しかったりする時って、悲劇のヒロインになってしまうというか、視野が狭くなって、自分が一番つらい人のように感じてしまうんですけど、私よりつらい人生を歩んでいる方もたくさんいるし、いろいろな人に会って話を聞いて視野を広げてみると、自分の悩みがちっぽけに思えてくるんですよね。

それに、苦しい時には思いっきり苦しんでもいいと思います。生きてさえいれば、いいことがあります。そういう時はその感情を思いっきり味わって、そうしたらだんだんと飽きてくるんですよ。時間が解決してくれると思います。私の場合はそうでした。疲れたら休んでください。

◆取材・文=山田健史

兒玉遥撮影:山田健史

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