“二刀流”大谷翔平の歴史がマンガすぎる 高校で160キロ速球を投げ、MLBのルールを変えさせた“規格外”の歩み

2023/11/09 12:00 配信

芸能一般 コラム

国境を越えて“野球人”として活躍し続ける現在


2017年にロサンゼルス・エンゼルスと契約。日本で大活躍を見せていたプロ選手がメジャーリーグの壁に当たる…ということも多いなか、大谷の活躍は止まることを知らなかった。

2018年には、2001年のイチロー以来17年ぶりとなるア・リーグの新人王を獲得。2020年には二刀流が定義され、大谷はMLB初の「二刀流」適用選手となった。大谷の存在の大きさが、MLBのルールをも変えたのだ。

2021年にはオールスターゲームのホームランダービーに出場。日本人、投手としてキャリアをスタートさせた選手の出場は初となった。同年、松井秀喜による日本人選手最多本塁打記録であった31本を更新し、打率.257、46本塁打、100打点という類まれなる記録を樹立。そして投手としても9勝2敗、防御率3.18、156奪三振という最終成績を見せた。

そして2023年、日本人初、アジア出身の選手としても初の本塁打王を獲得。日本人MLBの打撃主要部門におけるタイトル獲得は、2004年に首位打者を獲得したイチロー以来だ。9月のアスレチックス戦ではシーズン20回目の盗塁を決め、メジャー史上初の10-40-20を達成。これは投手として試合で10勝、40本のホームラン、20回の盗塁を1シーズン内で記録したということだ。40本塁打20盗塁の記録を持つ選手はほかにもいるが、さらに投手として10勝をもぎ取るという二刀流ならではの偉大なレコードといえる。

大谷のこれまで描いてきたストーリーは、映像でも振り返ることができる。たとえば「大谷翔平 二刀流 ファイターズ・5年間の軌跡」では、日ハム時代でも特に強さを見せつけた2015年シーズンを中心に収録。3枚に及ぶディスクでデビュー前のドラフトから二刀流解禁、投手三冠の達成といったきらめくような活躍の瞬間を収めている。特典ブックレットには大谷の素顔が垣間見られるオフショットのほか、データで大谷の「進化の軌跡」を追ったページはファン必見。

さらに日ハム時代の5年間を深く掘り下げ、二刀流への挑戦を追った「大谷翔平 投手三冠への軌跡」も見逃せない。大谷の魅力をばっちり捉えた写真の数々で彩られたジャケットと、キーホルダー&アクリルスタンド兼用の立体フィギュアもついてくる同商品。特典映像で投打両方の名場面がまとめられているほか、思い出深い2015年シーズンに札幌ドームでおこなわれたヒーローインタビューも収録されている。

両DVDとも、これからの躍進を予感させる大谷の姿を見られる貴重なタイトル。初々しいデビュー前のようすだけでなく、強く伸びやかに成長していく大谷の活躍を一挙に見ることができる作品だ。

いま思い返しても、まるでアニメや漫画の主人公のような躍進を見せていた大谷翔平。メジャーリーグに感じていた厚い壁を次々に打ち壊す彼の姿は、「また大谷が!」と日々我々の目を見開かせるばかりだ。間違いなく歴史に名を残すであろう大谷のこれからの活躍から、目を離さないようにしたい。

関連人物