案の定、バレてしまい銃を向けられ、恭一は相手の銃を奪って応戦しながらその場から逃げ出そうとした。
身を潜めながら先を急ぐ哲雄。そのとき、恭一が腹部を押さえて座り込んでしまう。撃たれてしまっていたのだ。
哲雄は1人だけで逃げようとしたが、思い返して恭一を助けて歩き出した。だが、痛みで動けなくなってしまう恭一。そんなとき恭一が「クッソ、あと少しなのに…」とつぶやいた。
哲雄が聞き返すと、「店を取り戻したかった。死んだオヤジに代わって…。オヤジの飯屋を…」と息も絶え絶えに打ち明けた。
暴力はおろか、殺しさえいとわない犯罪組織に属する恭一の胸の内。手っ取り早くお金を稼ぐために犯罪に手を染めることにしたのだろうか。だとすれば手段は間違ってはいるが、その奥にあった父親への思いは切ない。SNSには「根っからの悪いやつじゃなかった」「やっぱりただの半グレじゃなかったんだ」「何のために半グレになったのかが早く詳しく知りたい」などと反響が寄せられた。
“殺人犯”となってしまった哲雄がどう生き延びようとしていくのかが本筋だが、切ない思いを抱えていることが判明した恭一からも目が離せない。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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