構成台本には、英子が大手レーベルV-EXに電撃移籍が決定というMCのせりふが書かれていた。それは、生放送の発表で既成事実を作り、有望な新人を飼い殺しにしてその才能をつぶそうという何者かの命令であったことが分かる。
そんななか、新たな曲作りの過労とストレスで英子が倒れてしまった。孔明は、高井戸に内緒で英子の代わりにミア西表に英子の楽曲「DREAMER」を歌わせた。
敵ではなく「友だち」と言ってくれた英子のため、思いがこもったミアの熱唱。英子の胸に染みる澄んだ歌声とはまた違ったパワフルな歌声を響かせた。
ハイレベルなダンスパフォーマンスと歌唱で人気を集めるミアだったが、最近はダンス練習をサボりがちで、わがままの連発もあって、所属していたレーベルの社長ともめて解雇されてしまっていた。ただ、ミアのわがままには、ダンスチューンばかりでなく、バラードも歌いたいという強い思いもあり、ひそかにボーカルレッスンにも通っていたのだ。
孔明が考えたのは、英子の楽曲のよさを広め、ミアの願いをかなえるという両者に得があるからこその策。そのとおりに、「DREAMER」そのもののダウンロードが伸び、ミアのSNSもバズることに。
また、周りの人間を信じきれずにいたミアに、「あなたは一人ではありません。あなたにもあなたの才能を信じている人がいるのです」とずっと陰ながらサポートしてくれたマネジャーの存在を伝えた。
前回は、英子と意気投合した七海(八木莉可子)のアイドルユニット・AZELEAが本当にやりたい音楽に進めるようになった。孔明は英子だけでなく、その周りのアーティストたちにもチャンスが広がっているのが名軍師たるところ。
視聴者からは「ミアさんの歌に感動した」「すごい表現力」「鳥肌たった」「泣いた」「圧巻だった」と、ミアの歌唱シーンに大きな反響が。また、肉まんの起源が孔明にあるというエピソード(※諸説あり)や、アニメ版のオープニング主題歌「チキチキバンバン」を歌うQUEENDOMの登場、「個人的にはマイクテスト時の孔明が優勝」との感想も上がった孔明が英子の音源に合わせた口パクシーンのシュールな面白さなど、感動から笑いまで見どころ盛りだくさんで、タイトルがトレンド入りを果たした。
さて、本話では、英子をつぶそうとしているのが、歌って踊れるスーパーアーティスト・前園ケイジ(関口メンディー)だと分かった。孔明がケイジに対して繰り出す秘策が楽しみだ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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