テレビアニメ「薬屋のひとりごと」(毎週土曜深夜0:55-1:25、日本テレビ系/ABEMA・ディズニープラス・Huluほかにて配信)の第6話が11月11日に放送され、作中で猫猫が説いた“アレルギー”の恐ろしさについて視聴者から共感の声が挙がっている。(以下ネタバレを含みます)
同作は、日向夏の小説を原作とする後宮謎解きエンターテインメント。小説は「ヒーロー文庫」(イマジカインフォス)より刊行中で、「ビッグガンガン」(スクウェア・エニックス)および「サンデーGX」(小学館)でのコミカライズも展開されており、シリーズ累計2400万部を突破。中世の東洋を舞台に、「毒見役」の少女・猫猫が宮中で起こるさまざまな難事件を次々に解決する姿を描く。
テレビアニメは、「魔法使いの嫁」や「劇場版 弱虫ペダル(2015)」を手掛けた長沼範裕監督の下、TOHO animation STUDIOと、「オッドタクシー」や「古見さんは、コミュ症です。」を制作したOLMがタッグを組みアニメーション制作を担当。CVは猫猫役を悠木碧、壬氏役を大塚剛央が務める。
寒空の下、園遊会が始まった。皇帝から最も寵愛を受けていると言われる四夫人の玉葉妃(CV.種崎敦美)、梨花妃(CV:石川由依)、里樹妃(CV:木野日菜)、阿多妃(CV:甲斐田裕子)が初めてそろった今回の園遊会。主人に代わり、バチバチと火花を散らすのが侍女たちだ。
特に仲が悪いのは、玉葉妃と梨花妃の侍女たち。どうやら衣装のことで桜花(CV:上條沙恵子)が梨花妃の侍女と揉めているらしい。玉葉妃の侍女たちが着ている地味な衣装を見て、「あの醜女を雇ってるくらいだし」と嫌味を言う梨花妃の侍女。“あの醜女”とは猫猫のことを表しているが、彼女は目の前にいる猫猫を認識していない。それは、いつもしているそばかすの化粧をしていないからだった。
そんな梨花妃の侍女に、猫猫は鼻を手で隠しながら不敵な笑みを向ける。すると侍女は途端に怯えた様子でその場を去っていくのだった。さすがはどんな嫌味も物ともしない鋼の精神の持ち主。玉葉妃の侍女たちは不幸な境遇でもめげない健気な少女として猫猫を気遣うが、本人にとっては取るに足らないことなのだ。
一方、里樹妃と阿多妃の侍女たちの間でも代理戦争が勃発。14歳の里樹妃と35歳の阿多妃。親子ほど年が離れていることに加え、両者が対立するのは里樹妃と阿多妃がもともと先帝の妃と東宮妃、いわゆる嫁姑の関係であったことも理由の一つだった。先帝が崩御した後、先帝の妃が一度出家して俗世を捨ててから、今度は現帝の妃として戻ってきたのだという。
驚くべきは、その先帝の妃が阿多妃ではなく里樹妃の方だということ。つまり、里樹妃は9歳の時にはすでに入内していたことになる。先帝の幼女趣味に引き気味の猫猫。この時代、珍しいことではなかったのかもしれないが、猫猫が持っている現代の私たちと近い価値観に何やら安心する。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)