<パリピ孔明>派手で個性的な衣装は「結構意見が分かれた」ドラマP&スタイリストが明かす強いこだわりと裏話

2023/11/15 06:00 配信

ドラマ インタビュー

「パリピ孔明」プロデューサー・八尾香澄氏&スタイリスト・Babymix氏にインタビュー(C)フジテレビ

向井理が主演を務めるドラマ「パリピ孔明」(毎週水曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)。同ドラマは、現代の渋谷に若かりし姿で転生した中国三国時代の天才軍師・諸葛孔明(向井)が、歌手を目指すアマチュアシンガー・英子(上白石萌歌)のために魔法のような作戦を考えては、彼女の前に立ちはだかる壁を軍師のごとく切り崩し、成功に導いていくサクセスストーリー。このたびWEBザテレビジョンでは、プロデューサー・八尾香澄氏と、スタイリングを手掛けるBabymix氏にインタビューを実施。孔明をはじめ、英子やKABE太人(宮世琉弥)、前園ケイジ(関口メンディー)などのカラフルで個性的な衣装のコンセプトや裏話、制作にあたって苦労した点などを、プロデューサーとスタイリストそれぞれの目線から語ってもらった。

「最初の衣装合わせの時は、諸葛孔明のコスプレ衣装をネットで買ってきて…」


――まず、「パリピ孔明」の作品の衣装を作るにあたって、どのようなことを考えましたか?

八尾:最初に、Babyさんから「一人一衣装にしようと思う」というお話をいただきました。今回の作品では、“このキャラクターと言えばこれ!”というような、一つのベストな衣装を用意するという形が合うんじゃないか、と提案いただいて。その言葉に、私が乗っかった感じです。

結果的には、シチュエーションが違うとき、例えばトレーニング中のミアとステージ上のミアとでは分けたのですが、それ以外は、そのキャラクターを象徴する一つの衣装をそれぞれが着用しています。でも、英子の衣装だけは毎回違うんです。変化していくのはヒロインだけというコンセプトも、Babyさんのアイデアです。

――孔明の衣装はひときわ目を引きますが、どのようなコンセプトで作っていったのでしょうか?

Babymix:資料探しからスタートしました。八尾さんをはじめとしたいろいろな方の知恵を拝借しながら試作を重ねていったのですが、良い衣装を作るには、まず良い生地が必要なんです。良い生地を探していた時に、グリーン系で良いものを見つけることができたので、孔明の衣装はあの色になりました。最初に頭巾の試作品を何パターンか作ってみたのですが、なかなか難しくて。孔明をはじめとする中国系のキャラクターの衣装は、結構悩みました。

八尾:ずっと悩んでいましたよね。最初の衣装合わせの時は、諸葛孔明のコスプレ衣装をネットで買ってきて、重ね着したりしながら何がやれるかを模索しました。結局一から作ることになり、孔明の衣装を作り始めてから完成までは、1カ月くらいかかりましたよね。

Babymix:そうですね。そこから使用感を出したり“汚し”を入れたりして、結果的に現在のボロボロな形に行きつきました。他にも、着物の襟や裾についている羽などのディテール、着物をグラデーションカラーで染めることなどは、特にこだわったポイントです。

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