漫画やアニメ、ゲームといったコンテンツと並び、いまや日本が誇る文化として、海外でも広く親しまれているコスプレ。今年で10周年を迎える大型コスプレイベント「池袋ハロウィンコスプレフェス2023」(略称：池ハロ2023)が、10月28日・29日に東京・池袋の東口エリアで開催された。2日間で過去最多となる14万1000人ものコスプレファンが来場。街中でのコスプレパレードやギャザリング、各種ステージ企画なども実施され、会場は終日大盛り上がりとなった。WEBザテレビジョンでは、各エリアを彩ったコスプレイヤーたちにインタビューを実施。それぞれの「コスプレに対するこだわり」などを話してもらった。
友だちと“SAO併せ”で参加したんですけど、今回は甲冑や武器も用意したのでテンションが上がりますね。それとウイッグも、原作と照らし合わせながらセットしてきたので、髪の流れなどは忠実に再現できていると思います。特に前髪はいい感じに仕上がっているんじゃないかな…と思うんですけど、いかがでしょう？
一番こだわったのはウイッグと猫耳の造形です。それぞれの質感を統一することで自然な雰囲気に仕上げました。両サイドの外ハネも、形が崩れないようにしっかり整えてきたので、注目してほしいポイントです。
一番こだわったのはメークですね。華やかできれいな感じに仕上げたかったので、色味の違う、さまざまなラメを試したりしました。それと、目を伏せたり、視線を外したときですらきれいに見えるように、表情の作り方にも気を付けました。ただ室内と屋外では、同じメークでも色味や明るさが違って見えるので、次にコスプレをするときは、屋外での撮影を意識してメークを調整しないといけないなと感じました。
一番こだわったのはウイッグの造形です。毛先が一直線になった前下がりの髪形を再現するために、ロングのウイッグを少しずつ切って長さを調整しながら作りました。ウイッグネットが見えてしまうギリギリのラインを攻めたので、被った際のズレにも気を付けました。
今回は、すごくウイッグにこだわりました。さくらちゃんの髪形は解釈の幅が広かったので、さくらちゃんの真っすぐで元気なイメージと、エアリー感を大切にしつつ、3次元になじむ形を美容師さんと一緒に模索しました。ふわふわ髪が揺れる軽さを再現できたと思います。
大盛況となった「池ハロ2023」に続き、「東京コミコン2023」(12月8日～10日、幕張メッセ)や「コミックマーケット103」(12月30日・31日、東京ビッグサイト)など、コスプレも楽しめる大型イベントは、年末に向けて全国各地で続々と開催が予定されている。はたしてこれらのイベントでは、どのような漫画、アニメ、ゲームなどのコスプレに人気が集中するのか？ 本記事でコスプレに興味を持たれた方は、会場まで足を運び、自身の目で直接確かめてみてはいかがだろう。
◆取材・文＝ソムタム田井