森山未來に称賛、壮絶な過去を持つライブハウスオーナー“小林”を熱演<パリピ孔明>

2023/11/16 12:00 配信

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“つながり”をキーワードに熱いストーリーが展開


小林はその後、「若いやつ、育ててみんのも悪くねぇぞ」と吉永に言われ、BBラウンジで再び働き始めた。吉永の影響で三国志を好きにもなり、残念ながらしばらくして吉永が亡くなってしまったためBBラウンジの後を継いだのだった。

英子の歌声に魅了されてサポートする孔明と、マリアの歌声を世界に届けたいと願っていた小林。三国志だけでない2人のつながりが胸を熱くする展開となった。第8話のキーワードは“つながり”だった。

今回、孔明は、父親が音楽のために家族を捨て、そのため母親が歌手になることを反対している英子にも過去と向き合わせて新曲を生むきっかけをつくると同時に、小林の過去を知って再び音楽と向き合う策を講じた。

英子と家族のつながり、小林と音楽、また前オーナー吉永やマリアとのつながり、家出して上京したばかりの英子を救った小林とのつながり、英子がその小林に連れて来られたBBラウンジのステージで見たマリアの歌声に生きる力をもらったというつながりなど。現代に転生した孔明も含め、マリアの歌のように“今日も生き”、つながっている。

英子の新曲「Time Capsule(タイムカプセル)」をアレンジした小林がギターを弾き、英子がBBラウンジで披露しているライブシーンは、そんなつながりが見えてくるものだった。

ただ、ラストでは“つながり”の一つが不穏なものを帯びていた。前話で明らかになった英子をつぶそうとしているスーパーアーティスト・前園ケイジ(関口メンディー)が小林に「お久しぶりです」とあいさつ。小林の雰囲気からは感じないが、因縁めいたその口ぶりが、どんな波乱を巻き起こすのだろうか。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

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