「恋人関係」の固定概念にとらわれない自由な男女の日常を描いたドラマ「こういうのがいい」(毎週日曜深夜0:55‐、ABCテレビにて放送 ※DMM TVにて同時独占配信、TVerにて見逃し配信)が放送中。主演・西山潤と、ヒロイン・田中美麗に直撃インタビューを実施した。
同ドラマは、「となりのヤングジャンプ」(集英社)で連載されている、累計発行部数150万部を突破した又龍氏による話題の同名コミックスを初の実写化。西山にとって同ドラマが連続ドラマ初主演作品となり、田中にとって俳優復帰後初の映像作品となる。
IT企業に勤める在宅ワーカーの村田(西山)は、束縛彼女に疲れ果て、「ノーモア彼女」と別れを告げ、晴れて自由の身に。そんな村田は、ある日、参加した趣味のオンラインゲームオフ会で、のちに「フリーダムフレンド(=気楽にできて束縛のない友人関係)」となる友香(田中)と出会うという物語が描かれる。
今回、西山と田中には、互いが打ち解けた瞬間や今後なりたい俳優像などをたっぷりと語ってもらった。
――「フリーダムフレンド(以降、フリフレ)」という関係性は、お二人の恋愛観としてはありですか?それともなしですか?
西山:僕はそういう関係性というものが存在していることに関してはありですが、個人的には恋人がいいです。でも、いいなとは思いますし、関係性を割り切れる人は逆にうらやましいなとも思います。村田と友香はすごく頭がよく、割り切れるところは割り切っていますし、その潔さがとても格好いいです。
田中:楽だとは思いますけど、私も含め女の子は誰しも特別扱いをされたいので、ちょっと理解はできないです(笑)。「フリフレ」は、恋人疲れをして恋愛に関してマイナスなイメージを持ってしまった2人だからこそ、生まれたフシギな関係だと思うので。
――脚本を読んで「こういう考えもあるんだ」と思ったことや印象的なせりふなどは?
西山:村田と友香が「恋人ってなんだろうね」と話すシーンで、「(恋人とは)特別扱いしたいとか、されたいとか」という言葉が出てくるんです。村田と友香になくて、恋人にはあるものは「特別扱いしたいか、されたいか」なんです。僕もそこだなと納得しながらせりふを言っていました。僕が「フリフレ」よりも恋人がいいと言ったのも、特別扱いしたいというのが大きい。僕自身は恋人には特別扱いされたいというか、特別扱いしたいですし、愛をそそぎたいです。
田中:フゥー! 胸キュンワードもらいました!(笑)。私は「ストレスフリーを」というせりふを始め、縛られることなく生きていくという姿勢が格好いいなと思いました。ちゃんと働いているけれど、自分の自由にできる時間に関しては自分の人生だから自分の好きなようにしたいという姿勢がとてもすてきでした。
――村田も友香も自分ファーストなんでしょうか。
西山:「俺がこうしたいんだよね」「私こうしたいんだよね」ということをやっているので自分勝手に見えてしまう瞬間もあるのかもしれませんが、そこには必ず優しさと愛があると思います。優しさが前提にあって、自分のやりたいことをやっているんだということに気付いてから芝居がやりやすくなりました。
――視聴者の方に二人の優しさが伝わるといいですよね。
西山:この作品はまったりしている絵が多いので、ほぼ日常会話です。実際のせりふではないのですが、「今日、何食べたの?」「カレー」「おいしかった?」「うん」みたいな会話が沢山あって、その緩い雰囲気や優しさ、温かさを伝えるためには重要な役割を果たしているんです。その雰囲気は二人の優しさから作り上げられているので、皆さんに伝わったらうれしいです。
――芝居の空気感を出すために、休憩中に意識していることは?
西山:それはなかったです。自然とお互い話して、「何食べてるの?」「(ちゃんと)食べてる?」「寝られてる?」とか。
――お母さんみたいですね(笑)。
田中:(笑)。
西山:「寝なきゃダメだよ」とか(笑)。僕もあえて何かしようとはしていないけど、「フリフレ」みたいな感じで、したいように過ごしていたので、何を話したかは記憶にないです。ずっと話はしてはいたけれど、何を話したか分からない。休憩中のゆるい空気感のまま、カメラの前に行って芝居しているので、その雰囲気が出ていると思います。
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