ABEMA PPV ONLINE LIVEにて全試合生中継される、11月19日(日)に行われる格闘家のYA-MANプロデュースの新イベント「FIGHT CLUB」の開催に先立ち、格闘技イベント・RIZINのCEOである榊原信行のインタビュー動画が、ABEMA格闘チャンネル公式YouTubeにて公開された。
これまでRIZINにてYA-MAN選手や朝倉未来選手のマッチメイク、および試合の行方を見てきた榊原だが、今回の「FIGHT CLUB」にてメインイベントとなるYA-MAN選手対朝倉選手について、「おもしろいんじゃないですか」と率直に感想を述べると、「彼(=朝倉)としては初のキックボクシングルール。俺からするとすごいリスクがあると思うんだけど」と続ける。
現在の朝倉選手の心情について、7月に行われたウガール・ケラモフ選手との試合で敗北したことをあげつつ、「彼はケラモフとの一戦に、覚悟と決意と自身を持って臨んで、あの結果(=敗北)だから、放心状態にもなる。それでも格闘技として闘うことには意欲はあるものの、今のRIZINの舞台で次に誰とやるってところからは距離を置きたいという気持ちもわかる」と寄りそうと、「それにしては大胆な挑戦」と驚きつつ、「そのなかで新しいチャレンジをしてみる。それが未来にとっての新しい発見になったらいいなと思ってる」と期待を寄せる。
「FIGHT CLUB」のプロデューサーでもあるYA-MAN選手については、「YA-MANは本番に強い。当日の鬼気迫る闘いぶりというか、スイッチの入れ方がハンパないので」と評価し、「わりと“未来圧勝”と世の中の人は思いたいのか、予想してるんだけど、何、言ってんの?って。俺は、YA-MANにKOされるんじゃないかって。(朝倉にとっては)大ピンチというか、なめてるとひどい目に遭うと思うよ」と長年、格闘技を見続けてきた榊原だからこそのするどい見解を述べる。
また、朝倉選手については、「今までに出会ったことのない格闘家であることはまちがいない」と評価し、「あらゆる自己プロデュースや、Breaking Downを発案する発想力など、才覚に富んだ人」と格闘家としてだけではない朝倉選手の才能を賞賛する。
ただ、「それが彼の弱点でもある」と榊原はコメントすると、「格闘技だけに舵を切って向きあうことができないくらい、いろんなことをやってしまっている。格闘技に100%のエネルギーを注げない、時間を投下できないということが、格闘家・朝倉未来を今の位置に留めてしまっている」と指摘する。
最後に、「朝倉未来が万が一、負けるようなことがあったら?」という質問に対しては、「もう引退したと思っておけばいいんじゃない?」と冷静に答えると、「鈴木千裕がこうやって猛スピードで追い越して、世界ランク6位に駆けあがるわけじゃないですか。それは格闘家・朝倉未来としては、めちゃくちゃジェラシーだと思う。かといって、格闘技だけに舵が切れるかというと、それができないだけのポジションと責任を手に入れてしまっている。もし圧倒的にYA-MANにボコボコにされるようなことがあれば……引退したと思ってあげたほうがいいんじゃないの?」と今のRIZINフェザー級戦線の状況と、朝倉選手個人の立場を読み解き、“負ければ引退”を示唆しつつ、「試合はめちゃくちゃ跳ねる、おもしろい試合になるのはまちがいない」と断言していた。
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