「あなたは私を超えてくれますか?」全力でぶつかる“歌姫”候補たちに、冬の女王・広瀬香美が求めるもの

2023/11/25 12:00 配信

バラエティー 動画 レビュー

広瀬香美「あなたは私を超えてくれますか」全力でぶつかる“歌姫”候補たち※提供画像

“歌姫”候補者が「香美マスク」と呼ばれるマスクをしながら審査に挑む、広瀬香美がMCを務める番組「『歌姫ファイトクラブ!!』心技体でSINGして!」(Huluにて全話独占配信中)。第6話では、3rdステージの“自己PR”と“親子面談”が続く。終始課題を感じていた参加者に、温かい言葉が贈られた第6話を、考察とともに振り返る。

まさか“利きメロンパン”で3rdステージに挑む参加者


「よろしくお願いします!」3rdステージの審査会場に透き通った挨拶を響かせたのは、愛知県の18歳、職業・ユーチューバーの女性。彼女は1stステージでORIGINAL LOVEの名曲「接吻」を見事に歌い上げた。2ndステージでは、誰もが知っている童謡に“怒りの表現を交えて歌う”という課題にも見事に対応。「感情とメロディの割合のセンスがずば抜けている」と、広瀬から絶賛された。

彼女は自己PRで「これから先の人生、歌姫になることしか考えていません!」と強い意志を見せた。熱く語る彼女の手には何かが入ったビニール袋が…。なんと食べることが大好きな彼女は、大好物のメロンパンを使って“利きメロンパン”を見せるという。用意したメロンパン3種類を、「A社」「B社」「C社」と書かれた紙とともに台の上に並べ始める。

「今から目をつぶって食べたいと思います。シャッフルお願いします!」と元気に手を挙げて宣言し、広瀬にメロンパンをシャッフルしてもらう。まず彼女は真ん中の「B社」のメロンパンをモグモグ食べ始めた。しばらく考え込んだ後、勢いよく「これはC社のメロンパンだと思います!正解でしょうか?」と広瀬に尋ねる。しかし、当然広瀬は「間違っています」と返答。緊張感が漂っていた会場に、笑いが起きた。

だが「歌姫になることしか考えていない」と宣言しただけあって、ガッツは誰にも負けていない。「もう1つだけ、お願いします!」と泣きの一回を懇願する女性に、広瀬も笑いを堪えきれず、再トライを許可する。

泣きのチャレンジで当てることができるのか…優しい微笑みを浮かべる広瀬が見守る中、メロンパンを口にした彼女。緊張しながら「これはB社のメロンパンです。合っていますか?」と問いかける。今度こそ成功してほしいところだが、彼女が食べたのはC社のメロンパンだった。残念ながら、不正解に。

しかしそんな失敗さえも「上手くいきませんでした!!」と元気良く答え、一瞬で審査会場を笑いに変えてしまう。彼女の“心の強さ”が垣間見えたのだろうか。審査員・広瀬の笑いも誘い、終始和やかな雰囲気のまま自己PRが終わった。そう、広瀬が歌姫に求めるものは“利きメロンパン”の精度ではない。はたして審査の結果は…。

情熱と才能、そして時の運


続いて広瀬の前に姿を現したのは、大阪府出身のモデルで20歳の女性。彼女は1stステージでの歌唱の際、「あなたのために合格させてはいけないかな…」と広瀬に告げられてしまうシーンがあった。

「何よりも、あなたの声が潰れていっていることがダメだと思う」。ハスキーで個性的な歌声を持つ女性に、広瀬は“今のままの発声法では歌い続けることができなくなってしまう”と危惧したのだ。しかし、見事に通過した彼女。その後、2ndステージでも広瀬は「そんなに頑張らなくても、あなたの声は魅力的です!」という言葉をかけた。これまで彼女が続けてきた努力と、オリジナリティにこだわる姿勢へ敬意を表したのか、3rdステージまで進出。

自己PRでは、自分の強さを「努力」であると語った彼女。現在は大学3年生だが、将来は海外で活躍するために英語やマナーなど歌以外の努力も重ねてきた。音楽だけに集中している人に負けてしまった高校時代には悔しい思いをしてきたと言い、そのおかげか“悔しい感情”を歌に乗せるのが上手だと広瀬からお墨付きをもらっていた。

これまでボイストレーニングや音楽専門の学校には通ってはいない。特別なお金をかけることができず、独学で音楽を続けてきたという彼女。「大好きな音楽をたった1人の子を救うために、弾き語りをしたのが私の音楽の始まり」と、時折声を詰まらせつつも、彼女は熱く静かな口調で言葉を重ねる。

さらに「万人に受ける歌よりも、そのたった1人が何人にも増えていってほしい」という思いを胸に、今でも音楽を続けていると告白。2ndステージを突破した際に感動で大粒の涙をこぼしていた姿は、その言葉を証明するだけの熱量を感じさせた。

彼女が憧れ、目指しているアーティストは広瀬香美だ。それを知った広瀬は「あなたは私を超えてくれますか?」という質問を投げかける。「隣に並んで歌えるようになりたいというのが一番。超えていたとしても、尊敬から超えないでいたい」と語りつつも、最後には「超える気で頑張りたい!」と答えたのが印象的だ。

そんな彼女に、広瀬はFINALステージの課題曲を歌ってほしいと頼む。しかし彼女の口からは、驚くべき言葉が…。彼女は夢を叶えるための大舞台であるこの日、ノドの異変を抱えていた。事情を聞いた広瀬は、急遽撮影を中断。番組のプロデューサーである栗原氏と別室で相談するため、離席してしまう。

関連人物