ペーやんが早々にタイマンで勝利を収めたことで、東卍側の士気は急上昇。武道も背中を押され、高みの見物を決めている稀咲に「長い戦い!!! ここで終わりにしようぜ!!!」と心で宣言する。そして、武道の合図とともに東卍は天竺との全面対決に身を投じるのだった。
天竺400人に対し、東卍50人と数に圧倒的な差があるこの戦い。東卍メンバーは武道に飛びかかってくる天竺の隊員たちを必死に足止めする。武道がいち早く、稀咲の元へ辿り着けるように。そんな仲間たちのおかげで一直線に前へ進む武道。その頭に浮かぶのは、1回目のタイムリープの後、直人(CV:逢坂良太)に見せられた写真にうつる現代の稀咲の姿だった。
「今度こそ テメェをぶっ飛ばして 未来を変える!!!」と武道の心が奮い立つ。だが、ここまで天竺と互角に戦っていた東卍の勢いが一瞬にして止まる。イザナが、無双状態だったペーやんを蹴りで瞬殺したからだ。そんなイザナを見て、S62世代のメンバーはあの日の約束を思い出していた。
イザナ、ムーチョ(CV:小野大輔)、モッチー(CV:稲田徹)、灰谷蘭(CV:浪川大輔)、竜胆(CV:下野紘)、斑目の6人は少年院で出会った。本来はまとまるはずのない荒くれ者だった彼ら。しかし、イザナは圧倒的な強さをもって彼らを一つに束ねた。
少年院時代、「いつかみんなで集まろう その時まで……もっと極悪(きわめ)ろ」と5人に命令したイザナ。その“いつか”がついにやってきたのだ。イザナとの約束を果たすため、モッチーは千冬(CV:狩野翔)、蘭は八戒(CV:畠中祐)、竜胆は“アングリー”こと、ソウヤ(CV:河西健吾)にそれぞれ立ちはだかる。
一方、稀咲の元へひた走る武道を足止めするのが、鶴蝶(CV:山下誠一郎)だ。元々は武道と幼馴染で、東卍に裏切り者がいることを教えてくれた鶴蝶。本当はこんな抗争したくないんじゃないのか、と問い詰める武道。しかし、現在のヒーローであるイザナについていくことを決めた鶴蝶は、その問いかけに答えなかった。
もう一人、自らの意志で天竺を選んだのがココ(CV:花江夏樹)だ。ココはムーチョに無理やり連れ去られたが、お金にならない東卍よりも今日の抗争に勝利する天竺にいる方が賢い選択だと言う。そんなココは、自分を迎えにきたイヌピー(CV:榎木淳弥)を「オマエにはポストを用意してある」と天竺に誘う。しかし、それを拒否し、「テメェいつまで… “赤音(あかね)”にこだわってんだよ!?」と返すイヌピー。ココがお金にこだわる理由は、その“赤音”という人物に関わっているのだろうか。
東卍と天竺の抗争が始まり、さまざまな思いが行き交った第44話の放送を受け、SNSでは「魁戦でぺーやんが勝ち、東卍は圧倒的戦力差の中で善戦するが、イザナの強さも本物だった 」「たけみっちを守って前に行かせるみんなかっこいい」「イヌココ対立ツラいよ…」と各登場人物への思いが呟かれている。
※島崎信長の崎は正しくは「たつさき」
■文/苫とり子
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