コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、X(旧Twitter)やlivedoor Blog「イカにもゴリラ気分」に漫画を投稿しているいかゴリラさんの『大阪の方々、ありがとう』だ。
同作はいかゴリラさんが大阪を訪れた時の体験を元に描かれたコミックエッセイ。11月3日にXに投稿された後、2.8万件の「いいね」や多くの反響が寄せられている。そんな作者のいかゴリラさんにお話を伺い、同作が生まれた背景や作品のこだわりについて語ってもらった。
義理と人情の街といわれる大阪。いかゴリラさんはイベントの遠征でたびたび大阪に訪れる機会があった。
今回も飛行機で大阪に向かっていたいかゴリラさんは、「あ〜〜…心配だ〜…」と空港からホテルまで無事にたどり着けるのか一抹の不安を抱えていた。
無事に関西国際空港に到着して「いざホテルへ…」と意気込んでいたところ、唐突に「なあ 迷っとんのか」と声をかけられるいかゴリラさん。振り返ると、そこには警備のおじさんが立っていた。
「迷う所です…(?)」と答えると、「やっぱりな!!」「何!!どこへ行くんや!!」「観光か?」と矢継ぎ早に喋り始める警備のおじさん。道案内だけでなくおいしい店まで教えてもらい、さらに持ち場ギリギリのラインまで見送ってくれる。
その後も街の案内掲示板を見ていた時に通りがかりのギャル達から「なあ…迷っとん?」と声をかけられたり、近くの店の店員さんに道を尋ねると「何!!迷ったんか!?」と言われて生き生きと対応されたり…。そのおかげで無事ホテルに到着し、結果的にイベントも楽しめたいかゴリラさん。帰宅するために空港に向かうと、そこには親切に声をかけてくれた警備のおじさんが立っており…。
X上では「私も同じ経験をしたことがある」「大阪の人は本当に面倒見が良すぎる」など共感の声や、「観光客は見ただけでわかる」といった大阪在住の読者からのコメントも寄せられていた。
――『大阪の方々、ありがとう』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
旅行先で心細く思っていた所を優しくしていただいたのが嬉しくて、漫画という形で感謝の気持ちを伝えたいと思いました。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
お店を離れてどこまでも並走してくれる店員さんと、それに気づいた自分の焦りに注目していただきたいです!
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
「お店を離れてしまって大丈夫ですか」という問いに「まあ大丈夫やろ!」と返してきた店員さんのおおらかさが印象的で、ずっと描きたいと思っていました。テンポよく再現できたかも…と気に入っているシーンです。
――作中では描き切れなかった“大阪でのエピソード”があれば、ぜひ教えてください。
タクシーに乗った時、イベント会場でホットドッグを買った時、様々なシーンで気さくに話しかけていただきました。よく考えてみれば私のようにボーっと立ち尽くしていたり挙動がのんびりした人があまり居なかったので、危なっかしい旅行者だと看破されていたのかもしれないですね。
――そもそもの質問になってしまうのですが、ペンネームである「いかゴリラ」はどのような経緯で誕生したネーミングなのでしょうか?
もともとのペンネームは「いか」のみだったのですが、ある日突然やけくそ気味に思い立ち「ゴリラ」を足し、友人たちの制止を振り切って改名しました。
――今後の展望や目標をお教えください。
引き続きX(旧Twitter)やブログ、web連載などで日常のクスッと笑えるエピソードを配信して参ります。「元気になれる漫画」をテーマにしておりますので、読んだ人が明るい気持ちになってくれたら嬉しいです!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつもコメントなどお寄せくださりありがとうございます!
今回の漫画は現在連載中の「COMIC OGYAAA!!」にてまとめ読みできますので、こちらも覗いてみてくださいね。また、来年半ば頃シリーズ3作目のコミックスが発売予定です。どうぞよろしくお願い致します!
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