映画「ウルルの森の物語」が19日に公開初日を迎え、同日、出演者の船越英一郎、深田恭子、濱口優(よゐこ)、桑代貴明、北村沙羅と長沼誠監督、そしてドッグ・トレーナーの宮忠臣氏が都内で舞台あいさつを行った。
本作は、映画「マリと子犬の物語」('07年)のスタッフ・キャストが再集結し、“もしも絶滅したはずのエゾオオカミが現代に生きていたら?”をテーマにした感動作。拾ったエゾオオカミの子どもを母親の元に返すため、旅に出る兄弟の成長と家族のきずなを描く。
野生動物救命所の獣医師を演じた船越は「ウルル役のウルフドックは神経質だから、なつかないかもしれないと言われてたのですが、ウルルは誰とでも仲良くなるんです。生まれて40日で撮影に参加したので、本当はおすわりひとつできないんですけどね。それでも、レッドカーペットを歩かせたいくらい素晴らしい演技を見せてくれました。この映画はファンタジー映画なのに魔法使いも魔法も出てきませんが、現場には魔法使いがいました。それがドッグ・トレーナーの宮さんです。ウルルはただ遊んでいただけなんですが、そのウルルが皆さんの心をこんなに動かすお芝居ができたのは、宮さんマジックのおかげです」と熱く語った。
宮氏は「今回、僕に素晴らしいドッグ・トレーナーの助手が1人付いたんです。今回が2作目で、名前は船越っていいます。もう助手としてイヌのことすべて分かってたもんですから良い画が撮れたのだと思います」と船越を称えた。
船越の息子役の桑代は、舞台に登場した、すっかり成長したウルルを見て、「ウルルが小さいころはバッグに入れていたんですけど、今は頭くらいしか無理かな。撮影中は暇があったらウルルと遊んでいたんですけど、今はかみ殺されそう」と驚きを隠せない様子。
船越の娘役の北村は「ウルルはとてもいたずら好きで、服を引っ張られたりされましたけど、髪を引っ張られた時が一番痛かったです」と撮影の思い出を話した。
牧場の跡取り息子を演じた濱口は「光石研さんの胸ぐらをつかむシーンがあるんですが、僕は普段そういう事はしないので、船越さんにどうすればいいか聞いたんです。そうしたら船越さんは“役作りっていうのは思い出作りだ”と。せりふにない所を自分で想像して役を作っていく、思い出を作るんだって教えていただきました。これが今回の財産です」と話し、長沼監督からも「あのシーンは素晴らしかった」と絶賛されていた。
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