JUN(SEVENTEEN)が単独ドラマ主演を務めた中国ドラマ「独家童話(原題)」が、CS衛星劇場にて日本初放送される。11月24日(金)夜10時より第1話を先行公開し、本放送は12月18日(月)にスタート。同作は韓国、アメリカ、カナダなどで配信されており、劇中に何度も登場するキスシーンが大きな話題になっている。本記事では、“奇跡のビジュアル”とも呼ばれるJUNの魅力が詰め込まれた同作の魅力に、深く切り込んでいく。
海外ドラマの人気はいまや言うまでもないが、近年日本でジワジワと人気をあげているのが中国ドラマ。少し前までの中国ドラマは、日本や話題の韓国ドラマに比べて話数が長く、最後まで見られずにリタイアするという視聴者も多かった。
もちろん大人気シリーズのシーズンが重なっていき…という連作なら理解できなくはない。だが新規タイトルで1つの物語が完結するまでに、50話以上かかることもままあったのが中国ドラマだった。国内ドラマの1シーズン12話前後で慣れている人からすれば、中々のハードルだったかもしれない。
しかし2020年以降の中国ドラマは長くても30話程度で、1つのタイトルに大きな製作費をかけ、豪華な演出を取り入れられるのが特徴になりつつある。そのため目が肥えているドラマファンにとっては、特に心を掴んで離さないタイトルが多いという。
そんななかで話題を集める「独家童話(原題)」は、「2023アジアコンテンツアワード&グローバルOTTアワード」で、主演のJUNが「人気賞」を受賞した作品。これまでグローバルプラットフォームiQIYIを通じて配信されてきたものの、日本語字幕はなかったため今回の日本初放送で初めて見るという人も多いはず。
ちなみにアイドルが主演だからといって、話題先行のキャスティング…というわけではない。JUNは幼い頃から中国で子役として活躍しており、2007年には映画「野。良犬」に出演。その後、香港アカデミー賞と呼ばれている映画賞「香港金像奨」で新人賞にノミネートされ、「香港映画監督協会年度大賞」では最優秀新人賞を受賞している。子役時代からその表現力の高さには定評があったのだ。
また彫刻のような美しいビジュアルから、日本では「奇跡のビジュアル」、韓国では「大陸の奇跡」と呼ばれる美男子であるJUN。王道ラブストーリーである「独家童話(原題)」の主演として、これ以上ない人選だったといえよう。
「独家童話」は繊細でクール、何事にも秀でた才能を見せるリン・チャオ(JUN)と、天真爛漫だが勉強は苦手なシアオ・トゥー(ジャン・ミアオイー)が、幼なじみの関係から恋に落ちるまでを描く王道の青春ラブストーリーだ。
隣の家に住む幼なじみであり、家族ぐるみの付き合いがあるリン・チャオとシアオ・トゥー。1カ月先に生まれたシアオ・トゥーはリン・チャオを弟のようにかわいがり、世話を焼いていた。しかしリン・チャオはやがてクールなイケメンに成長し、飛び級も果たすほどの秀才に。ある日、リン・チャオと成績を競っていた男の子にシアオ・トゥーが恋をしている…とリン・チャオが勘違いするところから2人の関係が変化し始める。
SEVENTEENの“王子様”とも言われているJUNは、本作で新たな一面を披露。アイドルとしてのJUNは常にキラキラした笑顔を浮かべていたり、無邪気な印象が強い。しかし今回JUNが演じるリン・チャオはクールな性格のため、その笑顔は幼なじみの前以外では封印されているのだ。
またリン・チャオが幼なじみであるシアオ・トゥーにしか見せない、少し意地悪な面もインパクト抜群。幼なじみならではの特別な距離感でだけ見せる表情に胸を打ち抜かれたのは、シアオ・トゥーだけではないだろう。
同作を語るうえで欠かせない特徴は、なんといっても幼馴染2人の恋愛を描くからこその丁寧なストーリースパン。子どものころのパワーバランスが高校生になって逆転するという導入を経て、大学生になった2人にさらなる人間関係の変化が訪れる。特別なファンタジーのない現代的な男女を描きながら、物語の随所に2人を揺らす転機がやってくるのだ。豪華絢爛・権謀術策が渦巻く超大作とはまた違った、飽きの来ないストーリーテリングに引き込まれる。
さらに、長身のJUNとヒロインの身長差を生かした映像演出も見どころ。自転車の2人乗り、壁ドン、そして極めつけは美しいキスシーンなど枚挙に暇がない。アイドルの表情とは異なる、俳優としてのJUNの魅力がたっぷりと詰まっている。