【漫画】自分だけのものになればいいのに…激重な片思い女子の切ない恋心に「すごく分かる」「私かと思った」と共感の声

2023/11/21 18:00 配信

芸能一般 インタビュー コミック

激重な片思いをしている女の子…好きな人のために頑張る姿が共感できると話題画像提供/イララモモイさん

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、片思いをしている人からの反響が大きかった話題の人気作品「激重な片思いしてる女の子の話」をピックアップ。

作者のイララモモイさんが11月13日にX(旧Twitter)で同作を投稿。そのツイートには合わせて5500以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事では、イララモモイさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについてを語ってもらった。

激重な片思いをしている女の子

「激重な片思いしてる女の子の話」より画像提供/イララモモイさん


地方国立大学に通う女子大生“米原さん”は、高校からの同級生“きのくん”に”激重”な片思いをしている。高校2年生のあの日から、世界は“きのくん”を中心に廻るようになった。

街を歩いている時も、テレビを見ている時も、どんな時でも“きのくん”のことを考えてしまう。ピアスも“きのくん”と同じ場所に開けた。ピアスの穴だけでも「繋がってる」って感じたかったから…。

ある日、酔っぱらった振りをして”きのくん“に電話をかけてみたところ、一緒に展覧会へ行けることに。浮かれた“米原さん”はその日のデートのために美容院へ行き、新しいコスメや洋服も買った。

おめかしをして、いざ待ち合わせ場所に行ってみると、そこには髪の毛はぼさぼさで、ヨレヨレのシャツを着た“きのくん“がいた。デート中、あらゆる面から“きのくん”の無関心さが伝わってくる。それでも、“きのくん”といるというだけで幸せだった。

家に帰ってきた“米原さん”は、いわゆる“匂わせストーリー”をSNSに載せた。この24時間だけでも“きのくん”との仲を誰かに誤解されたくて…。

激重な片思いをしている“米原さん”に読者からは「気持ちが分かる」「私と同じ」「身に覚えがある」など、共感の声が多数寄せられている。

「自分の趣味を突き詰めた作品」作者・イララモモイさんが語る創作背景

「激重な片思いしてる女の子の話」より画像提供/イララモモイさん


――「激重な片思いしてる女の子の話」を創作したきっかけや理由があればお教えください。

女の子の報われない片思いのお話が切なくて可愛くて好きなので、自分の趣味を突き詰めた作品を作りたいと思い、制作しました。

――片思いをしている女の子の豊かな表情が印象的ですが、本作を描くうえでこだわった点があればお教えください。

片思い相手のことが好きすぎるあまり、自分本意になってしまったり、期待しすぎてしまったりと、主人公のきれいなばかりじゃない姿を描くことをこだわっています。そのシーンのモノローグはわかりやすさと表現の柔らかさを両立できるように意識しました。

――本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

主人公の米原さんが、片思い相手のきのくんの悪口を友人から言われ、喜んでいるシーンがお気に入りです。好きな人が自分だけのものになればいいのに、自分だけが魅力をわかっていたいのに、という、多少歪んでいるけど、人間誰しもが抱いてしまうかもしれない恋情の特徴が、よく表されている気がします。また、米原さんがきのくんとの待ち合わせに到着する寸前、きのくんのヨレヨレの格好を見てピアスを外すシーンも切なくて好きです。デートだと舞い上がっていたのは自分だけだったと痛感し気恥ずかしくなる瞬間を、言葉を用いずに表現したくて描きました。

――本作は学生時代のお話ですが、イララモモイさんはどんな学生生活を送られていましたか?

特に印象に残っているのはサークル活動(バンド)と研究活動(心理学)です。サイコミでの漫画連載も当時からさせていただいており、現在に至ります。とにかく忙しくて大変でしたが、その分充実していて楽しかったです。すべての体験は自分のためになると信じてとにかく色々やってみよう精神だったのですが、結果良かったなあと思っています。

――今後の展望や目標をお教えください。

現在はサイコミというアプリで「付き合えなくていいのに」という漫画を連載しており、こちらをいい形で描き切ることが目標の1つです。また、漫画を描くことがとにかく好きなので、他にも色々なジャンルの漫画制作に挑戦していきたいです。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

いつも読んでいただき、あたたかい感想をくださる読者の皆さんのお陰で生きています!ありがとうございます。これからもお付き合いいただければ幸いです。