「『進撃の巨人』-the musical-」や、「『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage」シリーズなど、2023年だけでも多くの注目舞台への出演が続いた福澤侑。12月に「演劇ドラフトグランプリ」への出演を控え、自身初となるカレンダーの発売も決定した彼にインタビューを行い、活動への思いについて聞いた。
──12月5日(火)に「演劇ドラフトグランプリ2023」が控えています。福澤さんは昨年も出演されていましたが、昨年参加した感想を教えてください。
グランプリが取れなかったことが悔しかったです。「演劇ドラフトグランプリ」というからには優勝は決まってしまうので、やっぱり勝ちたかった。せっかく自分の好きな人たちとお芝居できたので。
──演劇ドラフトグランプリは座長が、俳優と演出家を“ドラフト”で指名し、そこでできた5チームでグランプリを競うという公演ですが、作品を作り上げていく過程は普段のお芝居とはどう違いましたか？
まずは20分という短い作品なこと。あと普段は1ヶ月くらい稽古期間があって、そのなかでどんどんアイデアを出し合ってブラッシュアップしていくのですが、「演劇ドラフトグランプリ」はみんなと一緒に稽古できる時間が限られていたので、短い時間で作っていかなくちゃいけないところでも、集中力がいつもよりも必要でしたね。“探る”とかではなく、それぞれ自分ができるものをまずはバーンと出して、そこからみんなで揉んでいくという感じでした。その中には、ヒリつく場面もありましたし。
──最初にグランプリが取れなくて悔しかったとおっしゃっていましたが、勝敗があるということもやはり多少なりともヒリつく要因なのでしょうか？
まぁ、そうですね。普段は同じ場所で戦っている人たちの中でさらに戦うということで、皆さんもちろんそれぞれにリスペクトを持ちつつも、やはりヒリつきますよね。演出家の方々もヒリついているでしょうし。とはいえ、勝敗がすべてじゃないとは思うので。自分たち的には去年、すべて出せるものは出せたかなという気はしています。
──今年福澤さんが参加されるのは、座長が荒牧慶彦さん、演出が川尻恵太さんの劇団『一番星』。キャストは福澤さんのほか、木津つばささん、高橋怜也さん、松井勇歩さんです。
まだリモートでの顔合わせしかしていないのですが(※取材は10月下旬に実施)、荒牧くん以外はお芝居を一緒にするのは初めてなので、新鮮な気持ちで挑めるんじゃないかなと思います。いい感じに刺激を与え合いながら頑張りたいです。
──川尻さんの演出にはどのような印象がありますか？
コメディがすごく得意という印象があります。荒牧くんもコメディが上手なので、荒牧くんと川尻さんの相性もめちゃめちゃいいんだろうなぁ。僕もコメディは好きで、どんな作品になるのか楽しみです。
──テーマは「アイドル」とのことですが、キラキラ系アイドルになるのでしょうか？
どうなんですかね？まだわからないですが、お芝居なので、もしキラキラ系になるとしても、ちゃんとキラキラしようかなと思います(笑)。
──そのほかに当日楽しみなことを教えてください。
チームごとにそれぞれ色が全然違うじゃないですか。だから他の劇団の作品を見られるのもすごく楽しみです。
──普段と作り方も違うとおっしゃっていましたが、「演劇ドラフトグランプリ」というプロジェクトにはどういった面白さや魅力を感じますか？
エンタメとして本当に素晴らしいコンテンツだなと思います。1時間〜2時間くらいの作品を1つ見るというのが普通の観劇ですが、「演劇ドラフトグランプリ」は20分の作品を複数チーム分見られる。こんな贅沢なことってなかなかないですよね。しかも日本武道館で。観る人にとっても20分の作品は観やすいと思うし、いろいろな劇団が出てくるので、良い空間だなと感じます。あとは僕自身、新しいものや今までやっていなかったものに挑戦することが好きなので単純に面白いです。めっちゃ緊張しますし、それも含めて楽しめたらと思っています。
──ちなみに福澤さんは今年、“ドラフト”で荒牧さんと高野洸さんの2人から1位指名でしたが、そこについてはどう感じましたか？
いや〜、うれしいですよね。あんまり感情が顔に出ないタイプなんですが、指名されたときにカメラに抜かれた自分を見たら、うれしさが顔に出てました(笑)。もちろん本当に2人ともとやりたかったです。洸と去年のリベンジも果たしたかったし、荒牧くんのもとで新しい刺激ももらいたかったし。とにかくうれしかった。「俺でいいの？」とは思いましたけど。去年も洸が1位指名してくれていたんですよ。これで来年、誰からも1位指名されなかったらちょっと悲しいですね。来年も1位で指名してもらえるように頑張ります(笑)。
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