──福澤さんにとって、ファンの方はどういった存在ですか？
エネルギーですね。ファンの方がいてくれるから頑張れます。新しいことに挑戦して、それに対する皆さんの反応を見て、自分がやってきたことが間違ってなかったんだって再確認もできます。自分が出演する作品や、作るものに対して、ちゃんと反応をしてくださって、良かったら「良い」って言っていただけるというのは本当にうれしいです。本当に観てくださる方がいないと、僕がこの仕事をしている意味がないので。
──ファンの方の反応が一つの答え合わせにもなるような。
そうですね。例えば振り付けをさせてもらったときとかは「ここで絶対沸くだろうな」というポイントで、しっかり沸いていただけると「よし！」ってなりますし。
──逆に、求められているものと違うものを出してみようと思うことも？
それも全然あります。常に僕も新しいものを提示できるように頑張っているので。
──最後に、福澤さんはご自身が作るものや届けるエンタメから、どういうものを受け取ってもらいたいと思っていますか？
僕がどうしてエンタメに携わっているかというと、一番は僕自身が楽しいから。あとは刺激をたくさんもらえるから。同じように、観ている人にとっても、僕のつくるものや僕が出演している作品が、何か一つでも生きていく上での糧になればいいなと思っています。生きているといろいろあるじゃないですか、嬉しいことも悲しいことも。でもそれを忘れられるような空間を提供できるようになりたい。そう思いながらこの仕事をしています。
■取材・文／小林千絵
撮影／梁瀬玉実
ヘアメイク／瀬戸口清香
スタイリスト／齋藤良介
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