SNSで「かわいい子が現れた!」と話題になり、昨年(2022年)4月のデビューから一気にブレイクしたまるぴ。各雑誌の表紙を次々に飾り、11月1日にはファースト写真集「まるごと」(講談社)も発売された。グラビアでは元気いっぱい、まぶしい姿を見せているまるぴだが、この仕事を始める前はOLとして働き、芸能界に興味はありつつも、自分に自信が持てない女性だったという。グラビアの世界はそんな彼女が見つけた「自分の居場所」「自分の価値」と言える場所。OLを辞めて、この世界に飛び込んだ決意を聞いた。
――SNSで見つかり、デビューしてすぐにブレイク。人気の実感はありますか?
そもそも水着のお仕事をするとは夢にも思っていなかったので、私にそんな需要があったのかとびっくりです。芸能のお仕事には興味はありましたけど、「とてもとても、私なんて…」というくらい高みの場所だと思っていましたから。自分の体に自信もなかったので、グラビアモデルなんてできるわけがないと思っていたからなおさらです。一番最初が「週刊ヤングマガジン」の巻末グラビアで、あのときがようやく自分に自信が持てた瞬間だったなと思います。
――とても明るい印象なので、ちょっと意外です。それまでは自己肯定感が低いタイプでしたか?
低く見えないように、自分を取り繕っていた気がします。実際は人から見られるのが苦手で、外にも出たがらないタイプというか、それも自分に自信がないからだったんですよね。でも、憧れはありました。「ああいう風になりたいなあ」って。だから、まるぴのときの私はなりたかった自分になれているような気持ちです。グラビアというのに最初は不安もありましたけど、今は見つけた居場所、認められた自分の大切な価値だなと思っています。ファンの方からの応援が届くと自信が持てますし、皆さんに求めていただける限りはずっと続けていきたいお仕事です。
――以前はOLをしながらサロンモデルの仕事をしていたそうですね。それも芸能関係とは無関係な職場ですか?
はい。普通の一般職です。平日はOLとして会社で働いて、土日にモデル、芸能の仕事をしていました。
――OLを辞めて、この世界でやっていくと決めたきっかけは先程の憧れですか?
それもですが、現実的な問題として、時間が足りなくなってしまったんですよね。OLの仕事は好きでしたし、どちらも本職という気持ちでしたが、芸能の仕事をいただくようになってからどうしても両立ができない状況になってしまって。例えば演技のお仕事だと1週間は必要になるし、準備も考えたら1か月はほしいなとは思っても、それは無理じゃないですか。モデルにしても土日だけの時間だとできることに制限が多くなり、いただくお仕事に対して100パーセントを出し切れていない悩みが大きくなってきたんです。なので、どちらの時間を取るかというときに、100パーセント以上を注いだまるぴを皆さんに見ていただきたいという思いから、OLを辞めてこの世界で頑張っていこうと決意しました。
――そのとき、ご家族はどういう反応でしたか?
むしろ家族は後押しをしてくれました。グラビアだからと言ってネガティブな言葉は一切なく、父も母も、私のやりたいようにするのが一番だよと言ってくれました。困ったとき、悩んだときはだいたい母に相談して決めていて、そういう両親なので、私にとって今も家族が一番の相談相手、一番頼りにしている存在です。