コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、紫のあさんがX(旧Twitter)に投稿した『気分も体調も彼女次第』をピックアップ。
作者の紫のあさんが2月26日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ反響を呼び、5千以上の「いいね」が寄せられ話題を集めている。この記事では、紫のあさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
ご飯を食べているとき、最近食欲がないと悩んでいる彼女。思い当たる節は無く、「食べれないわけじゃないけど食べたいものがないっていうか…」と。すると、後ろから友達が来た。久しぶりに会った友達は、「元気…でもなさそうね?」と見破っている様子だった。減っていないご飯を見て、「美味しくないの?」と聞かれると「美味しいよ」と答えるが、友達は「私はもっと美味しく作れるけど?」「食べにくる?」とお誘いが。彼女は「行くけど」と答えると、友達は最近会えてなかったのでとてもうれしそうだった。さらに「寂しかったでしょ?」と聞かれると「べつに…私は気にしてないけど」と答えると「私は寂しかったけど」と返してくる。そんな友達に対して、わざわざ来てくれたのかな?と思っていると、いつのまにかご飯を完食していた。そのことをきっかけに食欲不振が治り、元の彼女に戻っていたのだった。
食欲不振に悩む女の子が、友達の気遣いによって元気になっていく過程を描いた本作。彼女と友達の関係や素敵なストーリーにネット上では、「体調悪かったけど、紫のあ先生の漫画を見て助かった‼」「すごく美しい…」「素敵な漫画をありがとうございます」といった多くの反響が寄せられた。
――「気分も体調も彼女次第」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
暗い話や重い話を描くことが多かったので明るくかわいい話が描きたいと思い、"たくさん食べる女の子"と"他人の行動で一喜一憂する女の子"がかわいいと思ったので、そういう子を主人公にして描きました。
――「気分も体調も彼女次第」の中で気に入っているシーンがありましたら、理由と共にお教えください。
主人公にイメージで犬の耳やしっぽが生えるシーンです。
単純に犬が好きなのもありますが、そういう表現はフィクションならではだと思うので描いていて楽しいです。
――紫のあさんの作品で描かれる”友達”がとても素敵だと感じたのですが、紫のあさんにとって”友達”とはどのような存在なのでしょうか。
お互いに程よい距離感が分かっている関係がいいなと思います。
あと『親しき中にも礼儀あり』のような、言いたいことを言いつつ気遣いを忘れない関係でありたいです。
――紫のあさんの絵のタッチや色遣いに、多くのファンが魅了されていますが、描くうえで意識していることなどありましたらお教えください。
イラストはデジタルで描いているのですが、ツールや素材を活用するのが苦手で、基本手描きで描くことが多いのでそれが逆に味になっているのかも…と思います。
また、髪を描くのが好きなので、髪の毛は比較的丁寧に描いています。
――紫のあさんの今後の展望や目標をお教えください。
現在、Webの方で商業連載をしているので、ひとまずはそちらを満足できるところまで描けたらいいなと思っています。
――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。
いつも読んでいただきありがとうございます。
あまり反応もできていませんが、皆さんの感想が励みになっています。
今後も楽しんでもらえるような作品を描けたらと思いますので、応援していただけたら嬉しいです。
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