高橋恭平“恭一”の過去が明らかに、それを知った木村多江“歌仙”の思いがつらい<マイホームヒーロー>

2023/11/22 12:00 配信

ドラマ レビュー

家族を思う気持ちが交錯する切なさ


恭一の両親は祖父の代から続く食堂を受け継いでほどなく、暴力団のような人々が現われ、精神的に追い詰められた恭一の父は亡くなってしまったのだという。

だが、恵子は「息子が、お金がたまったら2人でお父さんの店一緒にやろうって、今一生懸命仕事してるんです」とうれしそうに語った。そして「大切な一人息子です」という言葉に、歌仙は打ちひしがれた。

哲雄と歌仙も一人娘である零花を愛する気持ちは強く、それゆえに罪を犯してしまっている。隠ぺい工作に協力する歌仙は、恭一が鳥栖家にやって来たとき、哲雄との打ち合わせになかった下剤を盛るという単独行動もしたほどだ。帰り際、歌仙は「自分たちの子どもを守るため、この人の子どもを殺す…覚悟してたはずじゃない」と心の中で思いながらすすり泣き、その手には“証拠セット”があった。

第4話で恭一は「店を取り戻したかった」と不意に打ち明けていたが、その経緯が明らかになった。親を思う気持ち、子を思う気持ちが交錯した展開が胸を打った。SNSには「恭一の実家のシーンすごくよかった」「家族を思う愛が切ない」「泣ける」「家族を守りたい想いは一緒なのに…」「哲雄も恭一も守りたい人の為には手段を選ばないところは似てるのかも」といった感想が上がった。

それでも零花は守らなくてはいけない哲雄と歌仙。対して零花を巻き込もうとする恭一の攻防が始まる。

◆文=ザテレビジョンドラマ部