＜SPY×FAMILY＞「〈いばら姫〉(わたし)は何のために……」殺し屋としての自分に葛藤するヨル　アーニャの“むぐぐぐ…!!”顔も見どころ

「少年ジャンプ＋」(集英社)にて連載中の同名コミックをアニメ化した「SPY×FAMILY」Season 2(毎週土曜夜11:00-11:30ほか、テレ東系列ほか／ABEMA・ディズニープラス・Huluほかにて配信)。凄腕スパイの「黄昏」ことロイド・フォージャー(CV：江口拓也)が“仮初め”の家族を築き、任務と新生活に奮闘する痛快コメディー。11月18日に放送された「MISSION:32」は、前回に引き続き、豪華客船内で要人の護衛任務にあたるヨル・フォージャー(CV：早見沙織)らの活躍と騒動を描いた「誰がための任務」。(以下、ネタバレを含みます)

ヨル、衆人環視の前でサーカスバトルを制す

多くの乗客が行き交う通路にて、ヨルと殺し屋・バーナビー(CV：こばたけまさふみ)との戦いが始まった。アーニャ・フォージャー(CV：種崎敦美)のとっさの芝居により、大道芸だと勘違いした乗客は拍手喝采をあげる。射程の長い鎖鎌に手を焼き、なかなか間合いを詰められないヨルだったが、バーナビーのスキをつき、曲芸めいた立ち回りで見事に相手を拘束。深々とお礼をするヨルに、大歓声で応える観客たち。こうして、はは(ヨル)のバトルをちち(ロイド)に見られないようにするというミッションに成功したアーニャは、「むねのたかなりがおさえきれない!!」と、満足げに汗を拭うのだった。

冒頭からヨルとバーナビーの激しいバトル描写が炸裂。前回の、舞踏会に紛れた静かな戦いとは一転して、多くの乗客に見守られながらの魅せるバトルとなったが、相手を拘束しつつ気絶させるなど、改めてヨルの技の引き出しの多さには驚かされる。途中「足が重い」と突進を躊躇する姿を見せたものの、その後は鬼の形相とともに殺気を放ち、手練れであるはずのバーナビーを恐怖で震え上がらせたのも興味深い。もちろん影の功労者であるアーニャの活躍も忘れてはいけない。今回の勝利は、ふたりの鮮やかな連携プレイとも言えるだろう。