<ブラックファミリア>福田浩之Pが明かす制作秘話と裏話 板谷由夏の表情に隠された意外な真実「『何お前が泣いてんねん!』っていう顔です(笑)」

2023/11/23 05:00 配信

ドラマ インタビュー

「ブラックファミリア~新堂家の復讐~」の企画・プロデューサー福田浩之氏にインタビューを実施した(C)ytv

板谷由夏が連続ドラマ初主演を務めるプラチナイト木曜ドラマ「ブラックファミリア~新堂家の復讐~」(毎週木曜夜11:59-0:54、日本テレビ系/Huluでも配信中)が現在放送中。同作は、「ブラックスキャンダル」「ブラックリベンジ」に続いて読売テレビが制作する“ブラック”シリーズの第3弾となる、完全オリジナルの復讐(ふくしゅう)ミステリー。謎の死を遂げた女子高生の家族が、愛する娘の死の真相を追うため、実業家一家やその関係者にさまざまな姿になりすまして近づき、意外な真実を暴いていく。

“なりすまし”一家による復讐ミステリー


主人公の専業主婦・新堂一葉を演じる板谷の他、夫・新堂航輔役の山中崇、弟・五十嵐優磨役の森崎ウィン、長女・新堂沙奈役の渡邉理佐、次女・新堂梨里杏役の星乃夢奈が出演中。また、実業家一家である早乙女家の主・早乙女秋生役の平山祐介、妻・早乙女麗美役の筒井真理子、長男・早乙女倫太郎役の塩野瑛久、長女・早乙女葵役の瀧七海、父・早乙女泰造役の小野武彦らが脇を固める。

WEBザテレビジョンでは、同作の企画およびプロデューサーを務める福田浩之氏にインタビューを実施。視聴者からの反響への思いやキャスト陣の魅力、撮影裏話などについて話を聞いた。

「役者の声によって設定や展開がかなり変わっている」


――“ブラック”シリーズの第3弾となりました。制作秘話があれば教えてください。

僕は自分のオリジナル企画の作品では、基本的にクランクイン時点では最終話まで作らないようにしています。というのも、実際にクランクインしてそこに役者の気持ちが乗ると、新たな感情が生まれたりしますよね。

なので、今作も実は役者の声によって設定や展開がかなり変わっているんです。例えば、当初は板谷さん演じる一葉の復讐によって新堂家が崩壊していく展開も考えていたんです。しかし、撮影現場で新堂家の役者陣が実際に本当にみんな支え合ってお芝居をしていて、板谷さんも「私はこの家族がいるおかげで復讐できる」とずっと語られていて。そんな板谷さんの言葉や新堂家の姿がすごくすてきで、そこから後半の展開を変えたりしました。

でもそれはオリジナル作品だからこそできることで、僕自身も手掛ける以上は逆算で演じてほしくないので、撮影が始まった時点でそれぞれの気持ちの変化をちゃんと受け止めて、現在進行形で臨機応変にキャラクターたちを動かしていこうと思っています。

山中さんはある重要なシーンの撮影を終えた際、「この家族と離れるのがつらい」と泣いてくださって。やっぱり演じていると、それくらい家族の絆が強くなっていくんですよね。

――放送開始からの反響はどのように感じていらっしゃいますか?

完全オリジナルでゼロから企画し、それぞれのキャラクターを生み出したドラマなので、とにかく愛されてほしいなと思って作ってきました。今回特に、10月5日に放送された第1話はTVerで128万回再生を突破し、同枠の一週間見逃し再生数の最高を更新したり、第5話時点で全話100万回再生を超えたりしていることもあり、とてもうれしく思います。本当に作品を我が子のように思っているので、皆さんからかわいがってもらえてうれしいです。

僕は常々、企画を考える際に「こういうのがウケるだろう」といった視点では考えず、自分が「今はこういうのが好き」ということをきっかけに企画・制作しています。基本的にはスキャンダルやゴシップが好きな人間なので、そういうものを自分の中でエンターテインメントに落とし込んで作ったものが世間から受け入れられているというのは、とても感慨深いです。