映画・舞台・ドラマの初放送が盛りだくさん、衛星劇場12月番組ラインナップ

2023/11/30 21:00 配信

ドラマ 映画

弱いヒーロー Class1(C) Content Wavve Corp.

映画、韓流、華流、歌舞伎、舞台など幅広いジャンルの番組を取り扱うCS放送「衛星劇場」。今回は、同局で12月に放送される番組を紹介していく。

映画

突貫小僧 <マーヴェルグラフ版>(C)1929松竹株式会


小津安二郎生誕120年 一挙放送

■突貫小僧 <マーヴェルグラフ版>

【放送日】
12月1日(金) 午後6:30ほか

【番組詳細】
小津安二郎に見出された名子役・青木富夫(本作後に突貫小僧に改名)を主役に据えたドタバタコメディ。物語は、子供を誘拐した犯人が、我が儘や悪戯に閉口して、結局何もせずに、子供を元の場所に返しにいく喜劇。O・ヘンリーの短編に着想を得て、野田高悟、池田忠雄、大久保忠素、小津安二郎の4人が原作を作成した。4人の文字を取って原案「野津忠二」としている。2019年に全国小津安二郎ネットワーク副会長 築山秀夫氏により新たに発見された現存最長版。

突貫小僧 <マーヴェルグラフ版> 作品詳細


■非常線の女 4Kデジタル修復版<新音声版>

【放送日】
12月2日(土) 午前7:40

【番組詳細】
岡譲二と田中絹代を暗黒街の男と情婦に配した異色の和製ギャング映画若き小津のアメリカ映画好きを窺わせる“洋才”の作品。昼はタイピストとして働き、夜は姐御として与太者の世界で顔を効かす時子とボクサーくずれの用心棒・襄二は相思相愛の仲。2人はヤクザな世界から足を洗おうと考えていたが、ある日、人助けのために犯罪を犯すことになってしまう。2023年に4Kデジタル修復した映像に、2003年に収録した竹下景子中井貴一による音声版を合わせた作品

非常線の女 4Kデジタル修復版<新音声版>作品詳細


■大人の見る繪本 生れてはみたけれど 4Kデジタル修復版<新音声版>(※2K放送)

【放送日】
12月3日(日) 深夜3:05ほか

【番組詳細】
息子たちの目を通して、サラリーマンである父親の悲哀を描き出した小津安二郎初期の代表作。前半のユーモラスな描写から、後半はシリアスなタッチへと変わっていく。サラリーマンの一家が東京の郊外に引っ越し。小学生の息子たちは、早くも、近所の資産家の息子を子分にしてガキ大将ぶりを発揮するが、父親はその資産家に平身低頭。息子たちは、そんな父親の態度に不満を持ち憤りをぶつけるのだった。2023年に4Kデジタル修復した映像に、2003年に収録した倍賞千恵子と風間杜夫による音声版を合わせた作品。

大人の見る繪本 生れてはみたけれど 4Kデジタル修復版<新音声版>(※2K放送)作品詳細


■菊五郎の鏡獅子 4Kデジタル修復版(※2K放送)

【放送日】
12月12日(火) 午前11:00

【番組詳細】
伝説の名優・六代目菊五郎の幻の映像を。演劇の神様と呼ばれた名優・六代目菊五郎の舞台姿を伝える松竹大谷図書館所蔵の超貴重映像。六代目菊五郎の芸を絶賛していた小津安二郎がメガホンをとった小津初のトーキーで、唯一のドキュメンタリー。冒頭に六代目菊五郎の紹介が入り、戦前の豪華な第三期歌舞伎座やその楽屋の様子もおさめられている。舞台面は映画として工夫された撮影と編集が施されており、扇を手にして丁寧に舞う前半はどこまでも初々しく艶やか、一転して後半の獅子の舞は大きく切れの良さを感じさせる。踊りの名手であった菊五郎の舞台姿が残された大変貴重で資料価値の高い映像。クラウドファンディングで成立した修復プロジェクトにより、2023年1月に<4Kデジタル修復版>が完成。

菊五郎の鏡獅子 4Kデジタル修復版(※2K放送)作品詳細


■小津と語る<ロングバージョン>

【放送日】
12月1日(金) 午後7:00ほか

【番組詳細】
小津安二郎監督生誕90年(没後30年)を記念して、93年は様々なイヴェントや上映会が行われたが、その企画の一つとなったドキュメンタリー。小津監督に心酔するスタンリー・クワン、侯孝賢、ヴィム・ヴェンダース、リンゼイ・アンダーソン、アキ・カウリスマキ、ポール・シュレイダー、クレール・ドニら世界の7人の映画監督に、それぞれの指定の場所で、小津監督の写真を前にして、小津作品のスタイルについて、好きな作品、影響を受けた作品などについて語ってもらうという形式のドキュメンタリー。小津へのオマージュをそれぞれ語ったこの作品から、小津の姿がかいま見えてくる。以前放送した素材より40分近く長いロングバケーション。

小津と語る<ロングバージョン>作品詳細

小津と語る(C)1993 松竹株式会社


時代劇傑作選~忠臣蔵特集~

最古の忠臣蔵<活弁トーキー版>資料提供:国立映画アーカイブ


■最古の忠臣蔵<活弁トーキー版>

【放送日】
12月13日(水) 午後6:15ほか

【番組詳細】
日本映画の父と言われる牧野省三監督と、日本史上初の映画スターである尾上松之助コンビが作り上げた作品の一本で、現存する最古の「忠臣蔵」映画。2018年、国立映画アーカイブ、マツダ映画社、無声映画保存会がそれぞれ所有していた素材を編集し1本にまとめた。弁士の片岡一郎氏と映楽四重奏による活弁・演奏付き。元禄14年3月、江戸城の廊下で赤穂藩藩主の浅野内匠頭が吉良上野介に斬りかかる。浅野は即日切腹となるが、その結果を不服とする大石内蔵助をはじめとする赤穂浪士47名は元禄15年12月14日未明に吉良邸へ討ち入り吉良の首をはねる。

最古の忠臣蔵<活弁トーキー版>作品詳細


■假名手本忠臣蔵

【放送日】
12月5日(火) 午前9:45ほか

【番組詳細】
おなじみの忠臣蔵ものだが、本作は歌舞伎の『仮名手本忠臣蔵』を基に映画化した作品。ワイド・スクリーン、総天然色が当時話題を集めた。松竹の大スター達と市川猿之助、坂東簑助ら歌舞伎役者の美の競演が見どころ。1957年に「大忠臣蔵」のタイトルで公開した本編を30分ほど短く編集して前編とし、1962年に新たに製作した後編となる「義士始末記」と合わせて再公開した。

仮名手本忠臣蔵 作品詳細


■義士始末記

【放送日】
12月6日(水) 午前9:45ほか

【番組詳細】
1957年公開の「大忠臣蔵」を短く編集し「仮名手本忠臣蔵」と改題。これを前編とし、「義士始末記」を後編として公開。元禄15年、主君浅野内匠頭の仇討ちをを果たした四十七士に対し、世はあげて称賛の声を惜しまなかった。ときの将軍綱吉は義士の処遇に苦慮していた。儒学者の荻生徂徠は、あえて切腹の処置を進言する。

義士始末記 作品詳細


ぐるりのこと。」製作15周年記念 木村多江×リリー・フランキー×橋口亮輔 特別座談会

「ぐるりのこと。」製作15周年記念 木村多江×リリー・フランキー×橋口亮輔 特別座談会(C)松竹ブロードキャスティング


【放送日】
12月29日(金) 午後7:45

【番組詳細】
2008年に公開され、日本アカデミー賞をはじめ数々の映画祭で、監督賞、主演女優賞、新人賞などを受賞した「ぐるりのこと。」公開から15年、監督デビューから30年となる2023年、主演の木村多江さんとリリー・フランキーさんに加え、橋口亮輔監督を交えた三人による特別座談会を開催。映画の撮影時を振り返り、思い出話に花が咲く。

「ぐるりのこと。」製作15周年記念 木村多江×リリー・フランキー×橋口亮輔 特別座談会 詳細