――ファンとの交流も大谷選手を語る上では欠かせないと思いますが、印象に残っているエピソードはありましたか?
黒見:最近話題になった全国の小学校へ「野球やろうぜ」というワクワクする大谷選手らしいメッセージを送り、グローブを無料配布されたことはすごいことだと思います。普段ファンの皆さんの応援が、大谷選手のパワーになっているからこそ、こうした行動になったのかなと。これで、野球をもっと上手くなりたい子どもや、もう少し頑張ってみようかなと気持ちが変わる子どもが出てくることを願っています。
ブルペンの投球練習が終わった後に不意にボールをスタンドに投げ込んだり、ネクストバッターズサークルで観客の方に反応することもあったり、ファンを大切にする姿はとても素敵だなと思います。他にもダグアウトでのお茶目な姿はギャップがあって、大谷選手の野球以外の一面にハマっている方も多いと思います。また大谷選手が病院を訪れた際に、闘病して頑張っている子どもたちと一緒に遊んだり、楽しそうにお話しされていた姿も印象的です。
――今シーズン大谷選手を追いかけ続けてきて、気づいた事やシーズン前と後で印象が変わったなと思うこと、来シーズンに期待したいことを教えてください。
黒見:来年はバッター専念ということでまずは怪我をせずに1年ゴールを迎えられること、そして怪我が順調に回復して、2025年からピッチングを無事再開できることを1番に願っています。シーズン前には、大谷選手はかなり野球にストイックなイメージがあったので、塁上やダグアウト、他のいろんな選手との関わりも知ることができて新たな魅力を発見できました。
また年々、1球ごとに立て直す力が強くなっており、特にボール球を右手のパワーに任せて上手いこと乗せる技術が進化している気がします。来年は逆方向へのホームランも2023年よりもたくさん見られることを楽しみにしたいです。
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