霊媒師の家では、「大臣」と呼ばれる男性が「なぜあんな残虐な殺し方を選んだ?」と霊媒師に尋ねていた。霊媒師は「運命は自分で決めるもの、司祭も自ら選んだ」とまるで司祭が自ら死を選んだような物言いで答える。
警察は事件の動機を論理的なものと見て、2人目の被害者バランテスと以前裁判で争った採掘業者のニコラスの家を尋ねる。ニコラスは河川を汚した裁判で何故か勝訴するも、バランテスに不正で告発された経緯を持っていた。
事件とは無関係だと話すニコラスだったが、警察が帰ってから急いで「大臣」の元へ向かい「また警察が来たら何もかも話すからな」と脅す。実はニコラスの不正は事実で、政府に多額の資金援助をする見返りに裁判に勝たせてもらっていたのだ。
そしてパーティー当日、エリサはカサソラと会場に行くと、そこには大臣と霊媒師の姿が。カサソラはエリサに、「大臣は国で1番の権力者で霊媒師は政治家の巫女だ。不運をもたらす存在として恐れられている」と耳打ちする。
霊媒師はそっとニコラスのもとへ向かい、シャンパングラスの中に何かを注入した。ニコラスがシャンパンを飲んで苦しみ出すと同時に、噴水に火が放たれて辺りは騒然とする。そんな中、大臣と霊媒師はその様子をじっと見ていた。
ニコラスは苦しみながらホテルの部屋に戻ると、怪しい影に捕まる。そのまま身体にガソリンをまかれ、火をつけられ殺害されてしまう。そして現場に来たカサソラは、ちょうど燃えている様子を目の当たりにして、予言通り「アトラチノリ(炎の湖)」と呟くのだった――。
第4話では、霊媒師は「国の巫女」という存在だということが明らかになった。大臣が霊媒師に司祭の殺害方法について言及していたことから、霊媒師が黒幕である可能性が高まったのではないだろうか。
またパーティーで霊媒師がカサソラをじっと見つめると、カサソラは急に霊媒師に操られるような感覚になっていた。持っていたペンが言うことを聞かずインクが手にこぼれてしまい、ゴミ箱に捨てるとその感覚は何とか治まった。
だが気になるのは霊媒師がゴミ箱からカサソラのボールペンを拾っていたことだ。今後、霊媒師がカサソラに関わってくる可能性も考えられる。
もう1つ気になるのは、警察がここまで儀式殺人を信じず、論理的な動機を疑っている点だ。第4話で警察はエリサを訪ねるも、話は一瞬で終わり儀式殺人を信じなかった。そのため、警察が儀式殺人の線で捜査をすれば、連続殺人事件も違う形で進む可能性もある。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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