ミホたちの予想通り、ジョンアは「ヘリニティの夜」にミホを追い出すための議案を提出する。しかし、ミホたちが集めた証拠により、ナヨンを自殺へと追い詰めたことや過去の出来事が捏造だったことが暴かれ、ジョンアは逃げるようにその場をあとにする。
そして打ちひしがれていたジョンアに追い打ちをかけるように、弟のジョンシクがドラッグに手を出し、車で事故を起こしてしまう。実はユジンが握っていた秘密とは、ジョンシクがドラッグに溺れている映像だった。ユジンはその映像をジョンアに見せ、ママたちを扇動するのをやめるよう要求していたのだ。
「ヘリニティの夜」を終え、ミホとナヨンはジョンアについて話していた。ミホは、ジョンアがコン室長を使ってユジンを殺害したのではないかと考えていたが、ナヨンは「ジョンアはただ勝ちたいだけで人殺しはしない」「殺したいのと実際に殺すのは違う」と告げた。
ナヨンの言葉を聞き、複雑な胸中で帰宅したミホの元に刑事が訪れる。どうやら、目を覚ましたユジンの夫・ドジュンが事件に関する供述を始めたことで、ミホにドジュンに対する殺人教唆の疑いがかかっているようだった――。
第8話では、緊迫していたミホとジョンアの攻防が1つの決着を見せた。ミホの過去を捏造していたことがバレたうえに、弟が再びドラッグに手を出して交通事故を起こしたことで、企業のトップでママ友たちのリーダー的存在であったジョンアの足場は崩れていく。
このように、これまでも怪しいと睨む人物に迫ってきたミホだが、突き詰めていくたびにその当ては外れてしまう。ミホからの疑いが完全に晴れたわけではなさそうだが、冷酷でなりふり構わぬ行動に出ることもあるジョンアへの“ただ勝ちたいだけで人は殺さない”というナヨンの分析にはうなずける気もする。
またミホの行動が生む波紋から、ユジンが握っていた秘密の数々は次第に明らかになっていくが、そのデリケートな内容と、そこに複雑に絡み合う妬みや憎しみが、事件の真相解明を困難なものにしているように思える。そしてミホと親しくしているジエにも何やら思惑がありそうな様子だ。事件の真相にジエが関係してくるのか、今後の展開も注視していきたい。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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